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「そろそろトドメを……刺しちゃおっかなあ!」 自信に満ちた号令一下、迷彩カラーのカラクリ飛行甲板が寄せ木細工のように複雑な変形をみせる。 中から飛び立った艦爆隊は、千代田の操り糸に導かれ華麗に空を舞い、敵旗艦を西方海域の藻屑と変えた。 「やったぁ! この艦載機運用能力、正規空母並みよね! 千歳お姉っ、ちゃんと見てた?」 「もう、千代田ったら。調子に乗るな、っていつも私に言ってるくせにはしゃいじゃって……」 「ごめんごめん。でも千歳お姉の艦攻隊もすごかったよね~。先制打撃で敵、もうボロボロだったもん」 実際、“改二”に改造されてからの彼女たち姉妹の活躍はめざましいものだ。 水上機母艦から甲標的母艦を経ての長い道のりだったが、ここまで育ててきて良かったと心から思える。 うむ……しかし、それにしても……。 「現海域に残存敵戦力、認められず。付近の警戒を続けつつ母港に帰投しますね、提督」 『……あ、う、うん。ご苦労様』 そう呼ばれて、思わず返事がワンテンポ遅れてしまったのは、 哨戒機から送られてくるリアルタイム映像にいつのまにやら見入っていたからだ。 それが偶然映し出していたのは―――千歳と千代田、ふたりの胸部装甲部分のアップだった。 たゆん。 ぽゆん。 (大きくなってる……よな) 元々肉付きのいい千代田は勿論、千歳もスレンダーな体に比して胸はしっかりある方とは思っていたが。 こと航改二になってからというものの、どうも今まで以上の重量感、威圧感を感じるというか……。 戦闘中の“揺れ”や、秘書艦として働いて貰っている様子を見るにつけ、どうもそんな考えがぬぐえない。 (はっ……いかんいかん。何を考えてるんだ俺は。欲求不満なのか?) いや確かに、最近は夜遅くまで執務をしている上に、大抵そばには秘書艦の千歳がいる状態だから、 セルフ処理する機会があまりなくて溜まっていると言えばそりゃ溜まっているのだが……。 ともあれ、くだらない考えは脳裏から追い払って、雑務に戻りつつ艦隊の帰りを待つことにしたのだった。 「今日のぶんはこれで一段落……か。すまんな千歳、いつも遅くまで付き合わせて」 「お気になさらず。提督こそ、毎日お疲れ様です」 片付けた書類の山を前に、あくび半分で伸びをすると、千歳がすかさず旨そうな煎茶を淹れてくれる。 ありがとな、と礼を言ってそれを啜っていると、執務室のドアがノックされ、意外な訪問者がやってきた。 「ん、千代田か。千歳を迎えに来たのか? それならちょうど終わった所だ」 仲が良すぎるほどに仲の良い姉妹のことだから、その行動自体に不思議はなかったが、 後ろ手に扉を閉めた千代田の、ややうつむいて頬を染めた奇妙な表情が、おや? と俺に不審を抱かせた。 こんな態度の彼女を見るのははじめてだった。 「ち、千歳お姉……夕方言ってたこと、ほ、ほんとにするの……?」 「ええ、もちろんよ。気が進まないなら、千代田は無理に参加しなくてもいいんだけど?」 「そ、それはもっと嫌なの! 二人きりでさせたら提督、お姉に何するかわかったもんじゃないし!」 俺の方をちらちら見ながら、なんだか妙に余裕のない妹と、マイペースにそれをいなす姉。 「ええと……すまん、まったく話が見えないんだが」 「あ、置いてきぼりにしちゃってごめんなさい提督。実は私たち―――」 座ったまま呆然としていた俺に、いきなり千歳が笑顔で距離を詰めてきて……次の瞬間。 ぽふっ……むにゅうぅっ。 布ごしに触る大きな水風船のような、ウォーターベッドのような……それともエアバッグ? えもいわれぬ心地よいまろやかさが突然、俺の頭部をすっかり覆うと同時に、視界を奪っていた。 ……な、なんだこれは、何が起こったんだ!? 「―――提督の欲求不満、その処理のお手伝いをさせてもらおうかなぁと思ったんです」 「うう……あ、あたしは千歳お姉がやろうって言うから、付き合ってあげるだけだからね!?」 「わかったから、千代田もはやくこっち来なさい、ほら」 「……っ! ああもう、なんであたしが提督相手にこんな……!」 む、むにゅにゅっ……と、新たなふたつの圧迫感がためらいがちに後頭部からやってきた。 服ごしにもはっきりわかる、計4つの柔らかな大ボリューム。 俺の顔は今、姉妹の乳房、予想以上のサイズのそれらに全方位から余すところなく包まれているのだ。 しかもこの感触、間違いない。前から疑っていたがふたりとも、ノーブラ……! 「ふふ、提督。改二になってからずっと、私たちの胸、ちらちら見てたでしょう?」 「いやらしい目つき、わかってたんだからね!? だから注意しなきゃってお姉に言ったのに……」 ……な、ば、バレてたのか!? と、予想外すぎる現状に半ば金縛り状態になっていた俺は、 心地よいゆりかごのような感触と良い香りにぼんやり酔いかけた頭で、今更ながらマヌケに驚く。 「ずっと我慢してるんだから無理もないですよね、提督? だったらこれも秘書艦の務めかなって」 もにゅもにゅと押しつけられる柔球が、顔の輪郭にあわせて縦横無尽に形を変え、 「あ、あたしは関係ないのに……ともあれ、やるからにはちゃっちゃと終わらせるから!」 千歳が抱き寄せているのか、不服そうな声とは裏腹に千代田の肉感はむにむにと後頭部を強く圧迫する。 「すぐ済むかしら? 提督が満足するまでたっぷり搾り取ってあげないといけませんからね―――」 いきなり二人が身を離し、天国のような拷問から解放される。 どこか楽しそうに微笑んで双球を手で持ち上げる千歳、不満げに顔を赤らめつつ腕で胸を寄せる千代田。 ゆさっ……ぽゆん、と目の前で、それぞれの巨乳が形をゆがめつつ蠱惑的に揺れた。 「―――この、わたしたち姉妹の……おっぱいで」 「あら提督、お疲れかと思ったらこんなに元気じゃないですか……すごい」 「う、うわぁ、なにこれ、グロっ!」 椅子に座る俺の前にかがみ込んだ千歳が、はちきれそうに反り返った肉棒を見て微笑む。 隣に立つ千代田の方は顔をそむけたが、ちらちらと股間に視線をやっているあたり興味はあるようだ。 面目ないことだが、この状況とこれからへの期待に、俺の高射砲はかつてないほどの仰角を見せていた。 「じゃあ、まずは……」 濃紺に金の模様をあしらったジャケット状の上衣は羽織ったまま、 一見着物風だがその実シャツのような構造をした白い服のボタンが、ぷちぷちと胸の下側だけ外される。 わずかに開いたその隙間から、白くすべすべした双丘の作る、むっちりした魅惑の谷間がのぞいた。 「ここから、千歳の生おっぱいの感触を楽しんでくださいね、提督」 そう言って俺の肉砲をそっと握ると、ぴとっ……と、下乳の“入り口”に赤黒い先端をあてがい、 早くも漏れている先走りを、ぬるぬると“穴”の周辺に塗りのばしていく千歳。 「うっ……! ち、千歳っ……」 敏感な亀頭がすべらかな肉の上を這う感触だけでもたまらなく気持ち良く、ビキビキと主砲が硬度を増す。 「はい、準備OK。じゃあ私のドックに“乳渠”させちゃいますよ、提督のおちんぽ艦……んっ」 ぬぶ、ぶ、ぬぷっっっ……! オスのローションをまぶされた肉棒が、極上のおっぱいオナホールに埋没していく不思議な快感。 女性器とは違う、かすかに汗ばみしっとりしたきめ細かな柔肌がまるで吸い付くように密着して、 もちもちした弾力を伴って左右から硬い男根を押し返してくる……他では味わえない未知の快楽だった。 「こんなに熱く、硬くなって……ふふっ、気持ちいいですか? 提督」 「もうっ……千歳お姉のおっぱいを好きにしていいのは、あたしだけなのに……!」 千歳がもにゅもにゅと服の上から両球をこねるたび、柔らかな、しかしずっしりした圧力がランダムに襲う。 なにやら不穏なことを言う千代田を気にする余裕すらない。気を抜くとこれだけで射精してしまいそうだ。 「次は千代田の番なんだから、ちゃんと見て参考にしないとダメよ?」 「わ、わかってるわよお姉……う~、こんなのの何が楽しいのか全然わかんない」 千歳のコントロールが、左右よりの圧迫から、上下にユサユサ揺する運動にギアチェンジした。 服を着たままというのも相俟って、手で握る以上の乳圧がみっちりと容赦なく、 そしてあくまで優しく、勃起主砲を包み込みシゴきあげてくる。 「くっ……くうっ……おぉっ……こ、この感触はっ……!」 たぱっ、たぱっと乾いた音が繰り返すたび、にちゅ、にゅちゅっと湿った音がそこに混じっていく。 極上の着衣パイズリにチンポが流す歓喜の涙が潤滑液になり、新しい刺激がまぶされるのだからたまらない。 「あら、提督。ふふふ、腰が動いてますよ?」 気付かないうちに、乳ズリに合わせて自分もピストン運動を始めていたらしい。 ギシギシと椅子が揺れ、硬く勃起した先端が胸元の布を破らんばかりに押し上げ、じわりと染みを広げる。 「む、無理もないだろ……千歳の、むねっ……気持ち、よすぎる……っ!」 「嬉しい、じゃあもっとサービスしちゃいますね? ほら千代田、提督にアレをやってあげて」 いつしか食い入るように姉の痴態を見つめていた妹が、びくっと反応し、 ぶつぶつ不満をこぼしながら、自分も服のボタンをはずして前をはだけた。 「……目、つぶっててよね。お姉以外に胸とか、見せたくないんだから」 「いやだからそれはどういう意味か詳し……わぷっ!?」 チンポを包んでいるのと同じ柔らかな手応え、いや顔応え? が俺の顔を直に包む。かすかな汗のにおい。 どこかヤケになったような動作で、ぱふぱふと巨大な生肉の水風船に挟まれ、こねくりまわされる。 姉のしっとりした美巨乳にパイズられながら、妹のたっぷりした生意気乳に顔をうずめている……! その贅沢な事実が、俺に残っていたなけなしの理性を吹き飛ばした。 「や、ちょっ……!? お、おっぱい舐める、なぁっ……! て、提督のバカぁ……っ!」 思わずすべすべした極上の肉に舌を這わせ、吸い、甘噛みする。驚きつつも逃げるまではしない千代田。 おっぱいに思う存分甘えるってのは、こんなに気持ち良く癒されることだったのか―――! 「ふふっ、提督ったら子供みたい。こっちの悪い子もい~っぱい、甘やかしてあげますね」 ラストスパートとばかりに、俺の興奮に合わせて、にゅぶっにゅぶっと激しく乳肉を上下させる千歳。 ぱちゅっ、ぬぶ、ぶぷっ―――と下品な音をたてて、天国の拷問具に追い詰められていく肉の主砲。 こみあげてくる射精感に必死で堪えながら、やや乱暴に千代田の広大な乳世界を探索する俺の舌が、 「……や、そっそこだめっ! そこだけはダメぇ~っ!!」 ほかと感触の違う部分……乳輪を越えて先端に到達した。だが、そこにあったのは、突起ではなく。 「千代田は、陥没乳首なんですよ、提督。舌でほじくり出してあげると、よろこぶと思います」 「なっ何教えてるのよお姉っ!? ……ひっ!? や、あっあッ、だめぇっ、舌でほじらないでぇぇ!?」 俺は下半身の爆発から気をそらそうと無我夢中で、穴に隠れた可愛い肉突起を探り当てた。 制止も聞かず、指が埋もれるような柔乳房を鷲掴みにして、両の乳首を交互にねぶり、吸い出す。 とたん、抵抗しようとしていた千代田から力が抜け、がくがくと背をそらしながら、されるがままになる。 「よ、弱いのそこぉ! だ、だからダメって言ったのにぃぃ……お姉のばか、提督のばかぁぁ……!」 「千代田ったら、いつも乳首いじりですぐイッちゃうんですよ。提督、一緒にイッてあげてください」 あっ、でも……と、叩き付けるように暴れる俺の腰を、柔らかな双乳で受け止めながら微笑む。 「―――濃ゆぅい精液をたぁっぷり出すのは、私のおっぱいの中に、してくださいね?」 「ううっ! ち、千代田、千歳……っ! 出すぞ、千歳の胸に、乳内射精(なかだし)するぞっ!」 「ふあ、んあぁぁ! お姉っ、あたしもきちゃう、おっぱいでイッちゃうよぉ! て、提督ぅぅっ!」 どぐんっ! と、背筋を痛いほどの快感が走り抜け、爆ぜた。 柔らかな谷間でとどめの乳圧を浴びせられた肉砲からの初弾が、胸元の布をその勢いで内側から押し上げた。 くぐもった音をたてて千歳の乳肉に、谷間に、服の中に……濃厚な白濁液がどきゅどきゅと撃ち出される。 「んっ、熱っ! て……提督の、すごくいっぱい射精してますよぉっ……! すご、まだ止まらない……」 「やっあっああっっ!? お、おっぱいイッてるのぉ、イッてりゅから、ゆ、ゆるひてぇぇ……!」 若鮎のように背をそらして絶頂する妹を乱暴に抱き寄せ、こりこりと勃起した乳首を強く吸う度に、 まるでそこから存在しないミルクが俺の体を上から下に通過でもしているかのように、 姉のたわわな乳性器の中へと、ぐつぐつ煮えたぎった数週間ものの大量スペルマがぶちまけられていく。 「う、くぅぅっ! うぉ……ち、千歳っ、ま、まだ出るっ……!」 「うふふ、提督ったらこんなに……千歳のおっぱいおまんこ、妊娠させるつもりなんですか?」 長い長い放出を終え、肉幹に残ったぶんまでを器用に乳圧で搾り取った千歳が、ゆっくり胸を持ち上げた。 にちゃあぁっ……と糸を引く谷間から、プルプルした白濁が震えながら押し出されて垂れる様子は、 まさに女性器の中に思う存分欲望を生出しした後の光景のようだった。 「はぁ、はぁ……う、うそ、まだあんなに大きいままなの……!?」 驚くべきことに、あれほど射精したにもかかわらず、湯気と粘液にまみれた俺の欲望は天を突いたままだ。 「やっぱり一回出したくらいじゃ全然みたいね。ほら千代田、交代よ」 「……ふえ? あ、あたしもやっぱやらなきゃダメ……? あうぅ……」 激しい乳絶頂の余韻にもはや抵抗の気力もなくしたのか、 上気してうっすらと汗の浮いたふたつの重々しい乳房を、千代田は無防備に俺の前へと差し出した。 すっかり引っ張り出された乳首が俺の唾液に濡れ、だらしなく尖っているのをもう隠そうともしない。 そんな妹の乳を姉に続いて犯すべく、肉の主砲に再び新鮮な血が流れ込むのを俺は感じていた―――。
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507 :3-91:2014/04/10(木) 13 23 49.87 ID bP3dsiIH 提督×吹雪で投下します いつも見えてる吹雪のパンツが気になって書いた エロ薄め。一発ネタ 508 :提督×吹雪:2014/04/10(木) 13 24 59.44 ID bP3dsiIH パンツとは男の夢である。 偶然見れたならもちろん嬉しさは倍増するが、そんな機会はなかなか訪れない。 ラッキースケベでなくともどうにかして見たいという思いは常に存在する。 ……ある時から俺は、秘書艦・吹雪のパンツを毎日見ることが出来るようになった。 「司令官! こちら、新しく配属された艦娘の資料です!」 吹雪が書類の束を抱えて入ってくる。 「ああ。ちょっと手元のデータと照合するから、そこで待っててくれるか?」 「はい!」 俺の言葉に吹雪は元気よくうなずき、行儀正しく、執務机の前で「気をつけ」の姿勢をとって待つ。 ベストポジションだ。 俺は抜け目なく、目の前のパソコンに指を走らせた。 このパソコンは、鎮守府に着くと自動的に支給されるもので、どの提督の机にも一台ある。 資源の収支や艦娘のデータなど、機密に属する情報で溢れた、大変貴重なものだ。 ちなみに俺のパソコンは、以前この鎮守府にいた前任者が使用していたものらしい。 その中に一つの秘密のプログラムが存在するのを、俺は発見したのだ。 いま俺が起動させたのが、ソレである。 「どれどれ……問題ないと思うが、とりあえず確認していかなきゃな……」 などと、さもマジメに作業しているかのような台詞を吐きつつ。 俺は手元の画面に表示された小さなウィンドウ、そこに現れる光景に全力で注視していた。 その画面に映っているのは、いま、正に目の前に立っている吹雪のパンツだった。 まるで彼女の足下から見上げるようなアングル。 そしてスカートがわずかに揺れて動くのさえ伝わる、高画質なリアルタイム映像。 ……そう。秘密のプログラムとは何を隠そう、この執務机の下に見えないよう設置された、 超小型の隠しカメラ、そのデバイスを管理するためのモノである。 俺はパンツを堪能する間に、本来の作業をパッパッと片手間に終わらせてしまう。 パンツが俺の仕事の活力となり、原動力となる。 それにしても。と俺は思う。 今日は花柄か……!! 何か、朝からいいことでもあったんだろうか。ついつい、そんなことを目の前の吹雪に尋ねてみたくなる。 すると俺の目線に気づいた吹雪が、ん?と可愛らしく小首をかしげるような動作をする。 「あ、終わったんですか、司令官?」 「え!? ……あ、ああ、終わった終わった! ちょ、ちょっと待っててくれ」 いけないいけない。「こっち」の作業も済ませなければ。 俺はそのリアルタイム映像をキャプチャするボタンをクリックし、吹雪の今日のパンツを一枚の写真に収める。 ベストショットを決めるカメラマンのように。 「……よし。じゃあ資料はこちらで保管しよう。あ、それと第二艦隊に遠征の内容説明書を持って行ってくれるか?」 「はい! わかりました!」 俺が書類を渡すと、吹雪は受け取り、挙手敬礼をする。 そして、仕事を任されて単純に嬉しいのだろう。駆けるように出て行った。 その拍子に、短いスカートが浮き上がり、パンツがちらっと見えた。 花柄だ。 あ……と、俺は微妙に得したような損したような、不思議な気分を味わう。 ……いやまあ、気にするまい。 パンチラは、記憶の中にしか残せない。だけど俺は、しっかり『記録』に残せるモノを持っている。 そう独りごちると俺は、パソコンに向き直る。 画面の下にいくつか配置されたタブのうち、『情報』と書かれたタブをクリックした。 その中のプライベートなフォルダ群の中に、『fubuki』というフォルダが掘ってあり、パスワードを入力してそこを開く。 これが俺の記録であり、お宝。数ヶ月に渡って記録した、毎日の吹雪のパンツ写真である。 (ちなみに一瞬フォルダアイコンまで吹雪のパンツにしようかとも思ったけどやってないよ、ほめて) 俺はそこに今日の一枚を保存すると、また一枚増えたそれらのパンツ群を眺めて、しばし恍惚に浸る。 「うむ……今日の花柄はなかなかの当たりだ……」 基本的に、吹雪のパンツは一週間ほどでローテーションされている。 その内訳を数えると、花柄一枚、水色一枚、ピンク一枚、ピンクの縞々一枚、白が三枚。 年頃の女の子にしては少ないが、そこはやはり軍隊生活ゆえだ。 三枚ある白のパンツを、俺は密かに『白のい号』、『ろ号』、『は号』と呼んでいる。 中でもフロントに小さな赤いリボンのついた『は号』は、俺の一番のお気に入りだ。 ……閑話休題。 パンツ空間をひとしきり堪能してニヤニヤすると、俺はちょっと椅子にもたれ、天をあおぐ。 (この偉大なる『パンツ監視システム』を作った前任者さん、あんたには感謝してもしきれない…… いつかどこかで出会ったら、秘蔵の写真をおごらせてくれ……) 前任者とは俺の先任の提督、すなわちこの執務机の下にカメラを設置し、その管理ツールを密かにこのパソコンに仕掛けた人物である。 今はどこで提督をやっているものか、ようとして知れない。 噂ではどうも何らかの罪科を問われ異動になったと聞くが……。 ハテ、一体こんなすばらしい趣味と能力を持つ人物が、何の咎で左遷されたと言うのか? 不思議でしょうがない。 「ぱんぱかぱ~ん! 提督、作戦完了で帰投よ~~!! え~い、むぎゅっ」 鎮守府の夜。夜戦を終えた第一艦隊が帰投する。 その旗艦・愛宕さんが帰るやいなや飛びついてきた。 「ご苦労だった。どうだった、戦果は?」 「ええ、我が方の勝利! でしたけど……服はボロボロになっちゃいましたぁ~」 彼女の言うとおり、その服は夜戦で受けた砲撃によって、溶ける水着を発明したドイツ人もビックリのすさまじい脱げ方をしている。 こぼれた二つのたわわな果実が、そのままむにゅ~っと俺に押しつけられていた。 「うむ。入渠ドックは2つとも空いているから、損傷の激しい者から先に入ってくれ」 「あ……はい、提督」 抱きつく愛宕を引き離して、俺がこともなげに言うと、彼女は少し気勢をそがれたようにそう言う。 「提督って、マジメでいらっしゃるんですね……」 去り際に愛宕は、寂しげな声でそう呟いた。 そんな彼女に続いて、大半の者が服が裂けたり、下着が見えたりしている満身創痍の艦隊が、ひょこひょこ夜の鎮守府へ帰って行く。 ある意味扇情的な光景だが、俺はそれに別段心動かされることはない。 マジメ……その評価に俺は、内心少し笑ってしまう。 なるほど、現に俺はあられもない姿をした愛宕に抱き着かれても、 こうして中破大破の艦娘たちを見てても、決していやらしい心を起こしたりはしない。 そんな態度のおかげで、すっかり艦娘たちの間では『マジメ』『堅物』で通っている俺だ。 ……が、実のところさっきの愛宕のハグに股間一つ動かなかったのは…… 単純に、昼に吹雪のパンツ写真を『おかず』にナニに耽り、文字通り精も根も出し尽くしたからに他ならない。 そう。官能的で成熟した艦娘たちに囲まれながらも、なぜだか俺の性欲の矛先は、吹雪にしか向かないのだ。 「あっ、司令官! お疲れ様ですっ!」 ……などと述懐しながら戻る途中、廊下で吹雪と出くわした。 こんな夜中でも、相変わらずの元気な挨拶だ。 「あ……ああ、お前も秘書艦の務め、ご苦労だな。吹雪」 「はいっ、ありがとうございます!」 昼間、さんざん彼女を妄想の中で辱めた罪悪感のせいか、つい返答がぎこちなくなってしまう。 が、吹雪はもちろんそんな素振りに気づいた様子もない。 「司令官は今日のお仕事はもうお済みですか?」 「うーん……あとは今日の資源の収支報告をパソコンに打ち込むだけかな」 「あの、それでしたら私、代わりにやっておきましょうか?」 「本当か!? 助かるな……それじゃカギ渡しておくから、頼めるか?」 俺は懐から執務室のカギを取り出し、吹雪に手渡す。 「はい、お任せ下さい!」 吹雪は挙手敬礼すると、回れ右して執務室の方へ駆けていく。 そのときにまた、スカートがひらりとそよいでパンツが見えた。本日二回目の花柄。 「…………」 支給品のスカートが短いためでもあるが……こう日に何度もパンチラされると、目のやり場に困る。 最近気づいたのだが、べつに盗撮などしなくても、吹雪は普段からガードがゆるいのだ。 もしかしたら、自分が他の艦娘に目もくれず、吹雪に欲情する理由はそこにあるのかもしれない。 自分が性的な対象になることなんて全く想像していないその純真さ。そして無防備さ。 まだ『女のコ』としての自覚が薄い彼女を、守ってやりたいという庇護欲。 そして同時に、そんな無垢な彼女を自分の手で汚してしまいたいような征服欲。 最初に秘書艦として選んで以来、俺はそんなアンビヴァレントな感情を、知らず知らずのうちに吹雪に抱いているのだった。 ……ああ、それにしても、日頃あれだけパンツを見てしまっていると、 ふとした偶然のパンチラに『ありがたみ』を感じなくなるからいけない。 もっとパンツを見るという機会に『敬意』を払わなければ……。 そこまで考えて、俺は廊下の途中でピタリと足を止めた。 ……あれ、俺は……何か恐ろしいことを忘れていないか? 『それじゃカギ渡しておくから、頼めるか?』 『はい、お任せ下さい!』 さっきの会話がフラッシュバックする。 俺はカギを吹雪に渡した。吹雪は俺の仕事を引き継ぐためパソコンに向かい…… パソコンに…… (う、うおおおおおおおぉぉぉ!!) 俺は心の中で声にならない叫びを上げながら執務室にダッシュした。 そうだ。まずい。あのパソコンの画面には……昼間見ていた吹雪のパンツ写真のフォルダがそのまま! ついでに隠しカメラも起動しっぱなしだ!! ばたん! と執務室の扉を開けると、ちょうど吹雪がパソコンの前に座っているところだった。 「や、やあ吹雪……」 「し、司令官……!?」 驚いたらしい吹雪が、ガタッと席を立つ。 彼女の向かっているパソコンの画面は、もちろん入り口からは見えない。 どうか、どうか吹雪が見ていませんように、と心の中で祈る。 「あ~……その、そのだな。し、仕事はやはり自分でやることにしたよ。ご苦労だった吹雪、下がってよろしい」 「あ、は、はい司令官……」 そう言うと吹雪は席を立った。そして、いつもの活発さを欠いた足どりで、 執務室の扉へ小股で歩いて行く……なぜか俺を心持ち迂回するようにして。 「なあ、吹雪……」 「は、はい、なんでしょう!?」 「……いや。おやすみ、吹雪」 「……あっ、はい! お、おやすみなさい司令官っ、し、失礼します!」 ぱたん。 吹雪が退出し、むなしい響きで執務室の扉が閉まった。 「…………」 恐ろしいぐらいの嫌な予感を抱きながらも、俺はよろよろと執務机のパソコンへ向かう。 パソコンの画面には……はたして、カメラのウィンドウも、例のパンツ写真フォルダも展開されていなかった。 デスクトップ画面が表示されてるだけだ。 ……俺の思い過ごしだったのだろうか? もしかしたら昼間、俺はちゃんとウィンドウを閉じて席を離れたのに、それを覚えていないだけなのか? それとも吹雪がすべてを目にし、俺が来たとき驚いて閉じたのだろうか? ……あらゆる希望的観測と、逆に最悪の事態の予想が頭に渦巻いて、その夜はほとんど一睡もできなかった。 次の朝。 執務机に向かい、秘書艦・吹雪がやってくるのを待つ俺の心は非常に重かった。 いつもなら先んじて隠しカメラを起動させておいたりするのだが、それすらする気が起こらない。 何しろ、こうした盗撮のすべてが吹雪にバレているかいないか、それを何としても確かめないといけないのだ。 とりあえずは、それとなく探りを入れるしかないだろう。 昨夜の彼女の態度は若干ぎこちないものがあったが……とにかく、すべてが杞憂でありますように、と俺は必死で祈っていた。 と、ぱたぱたと元気な足音がして、執務室の扉が開いた。 「……し、司令官、おはようございます!」 そう言って吹雪は、まずはいつもどおりの時刻にやってきた。 ……若干、声が上ずってる気がしないでもないが。 吹雪の立った位置は、いつもならそのパンツをカメラで拝見する絶好の位置だ。 やめなければと思いつつ、つい頭はいつものクセで、彼女のスカートの下に隠されているものを想像してしまう。 「……うむ、おはよう。え、えー……今日の仕事はだな……」 そう言いながら俺は適当にパソコンをいじって、スケジュール帳を開こうとする。 「……あの、司令官」 「うん。何かな、吹雪?」 「……あの……今も……見てるんですか?」 一瞬、俺の体は石像のようにピタリと止まった。 キーを叩こうとする手がカタカタと震え、吹雪に目を合わせることができない。 「……み、見てるって、ナニを、かな」 舌がもつれて、ほとんど言葉にならなかった。 「……その……私の……ス、スカートの中、を……」 「!!!」 俺の頭の上に、メタルギアソリッドで主人公を発見した敵兵の頭に浮かぶみたいな巨大な!マークが浮かぶ。 目眩がし、冷や汗がドッと滝のように次から次へと流れた。 心臓が早鐘を打ち、足下の床が抜け落ちるような喪失感が体を襲う。 やっぱり吹雪は、見てしまっていたのだ。何もかも。 吹雪は他の艦娘にも話しただろうか? ……それとも、上に訴え出たりしただろうか? どこまで噂が広がったかによっては、艦娘たちから総スカンどころか左遷、いや軍刑務所行きすらありえる。 ……いやそれよりも。 吹雪の中で、今まで俺が有能な司令官として培ってきた信頼は地に堕ちたに違いない。 きっと彼女がこの先、今までと同じ誠実で勤勉な秘書艦を務めてくれることは、もうありえない。 そう思った瞬間、心の中に懺悔の気持ちが湧き起こった。 「吹雪……今は、今は見ていない……たのむ、信じてくれ」 俺は震えながら、罪を告白するようにそう絞り出す。 今までずっと、吹雪のパンツを盗撮してきたことは事実だ。 うわべには面倒見のいい司令官を装ってきた分、盗撮魔としての俺の姿は、きっと吹雪の心にダメージを与えたに違いない。 けれど、今は罪を悔いている。それだけは俺の、最後に残った真実だった。 「……」 吹雪は黙って俺の言葉を聞くと。 次に、信じられない一言を言い放った。 「司令官……あの、見てても……いいですから……」 「……え?」 吹雪、いまなんと? 「し、司令官がどうしてもっておっしゃるなら……ぱ、パンツ……見てても、いい、ですから……っ!」 「!!!!!!!!!!!!!!!!」 まるでメタルギアソリッドで敵兵全員が一斉に主人公を発見したときみたいな、!マークの羅列が俺の頭に浮かんだ。 「吹雪……ほ、本当に……?」 「……は、はい……!」 ようやく顔を上げて吹雪を見ると、なんといつもの彼女からは想像もつかないような、真っ赤な顔をしていた。 こっちをまっすぐに見ようとはせず、恥ずかしそうに顔は伏せられている。 あの吹雪が、それほどの恥ずかしさを我慢して、俺がパンツを見るのを許容しようとしてくれている? ……俺のために? そう思った瞬間、否応なく興奮で心臓が高鳴った。 その高鳴りは、さっきまで絶望に苦しく鳴っていた鼓動とは全く種類を異にするものだ。 「本当に……いいんだな?」 「…………はい……」 最後の念押しをすると、俺はおそるおそる……カメラを起動する。 これまで幾度となく吹雪の前でなに食わぬ顔で行ってきた操作。 だが今は、その吹雪の合意の下に盗撮(?)に及んでいるという事実が、比べ物にならない興奮をもたらしていた。 ほんのわずかな動作音がして、カメラが立ち上がり、映像を写すウィンドウがポップアップした。 (おお……っ!!) 吹雪が何枚か持っている、地味なたたずまいの白パンツ。 しかしその正面には小さな赤いリボンがあしらわれ、ヒラヒラ揺れて可愛げに存在を主張している。 これは……『白のは号』! 思わず吹雪(本体)の方へ目をやると、さながらカメラを通して食らいつくような視線を感じてでもいるかのように、 その細い体をフルフルと震わせていた。 もしかしたら彼女にとって、初めて男の餓えた目に晒されるのを自覚した瞬間なのかもしれない。 そんな真っ赤になった吹雪の顔と、ウィンドウの中で白く眩しいパンツを交互に見ていると、俺の心の中にふと、ある問いが浮かぶ。 吹雪は、どこまで許してくれるのだろう、と。 「吹雪……」 それは同時に、この清らかな少女を、どこまで自分色に染められるだろう、という卑俗な思いでもあった。 けれど構わなかった。今までモニター越しにぶつけるだけだったこの欲望を、俺は吹雪に知ってもらいたかったのだ。 「吹雪、その…………直接、見せてくれないか!?」 「!!?」 吹雪の肩がビクッと揺れ、かわいそうなくらい動揺しているのが見てとれた。 「直接って……あ、あの……」 「パンツだ。吹雪のパンツを、この目で見たい」 「……!! ……あの、今、ここで……ですか……っ!?」 そう答える吹雪は、相変わらず、爛々と欲望に輝く俺の目と目を合わせようとせず、おろおろした顔を下に向けたままだった。 いけない。俺は決して吹雪を困らせたり、いいように弄びたいわけじゃないのだ。 「言っておくが吹雪、これは決して命令じゃない」 「あ、え……!?」 「もしお前が少しでもイヤだと思ったら、そう言ってくれ。 そしたら俺は、二度とこの話を持ち出したりしない……パンツ写真も、全部削除して、二度と覗かない」 別に殊勝なことを言ってるつもりではない。第一、写真を捨てたところで、 今までの盗撮の事実も精算して吹雪と元通り、ふつうの司令官と艦娘の関係に戻れるなんて考えてはいなかった。 ただ、権力をカサに着て、いたいけな女の子に望まない行為を強要する、なんてのは、 それこそ軍刑務所どころか地獄に堕ちても仕方ない罪だ。そう思っただけだった。 「吹雪……イヤか?」 「いっ、イヤじゃありませんっ……! わ、私……」 驚いたことに吹雪はそんな風に即答してくれた。イヤじゃないと。限りなく恥ずかしくとも、イヤではないと。 「私……し、司令官のため、なら……」 吹雪の手がスカートの前に伸びる。 俺は耳元のすぐ近くで鳴ってるみたいな自分の心臓の音を聞きながら、その動作を取り憑かれたように見ていた。 吹雪のスカートが、お腹の高さへとまくり上げられるまで。 (……う、おおおぉぉっ……!!!!) 夢ではなかった。純白だった。 目の前でまぶしく輝いていた。吹雪のパンツが。 吹雪のパンツそのものには、年頃の女の子の下着らしい性的なアピールなどは一切ない。 むしろウェストがおへそのすぐ下までくるような、だぼっとしたタイプだ。 けれどその下にあるモノが描くカーブは、やっぱり隠すことが出来ない。吹雪の大事な部分が描く、ふわりとした曲線。 そう。その下に吹雪の、女の子の秘密を守っているからこそ、覆い隠すような形も、純潔の白の色すらも予兆的で、性的に見えるのだ。 ……また一歩パンツの奥義に近付いた気分だった。 しかもそれを、他ならぬ吹雪自身が。この執務室の中、俺一人だけにさらけ出してくれている。 興奮するなという方がムリな、至福のシチュエーションだった。 「ふ、吹雪……っ」 そして吹雪はと言えば。 スカートを自分の手でまくり上げながら、極度の恥ずかしさで固まったみたいになっていた。 目はぎゅっと閉じられ、首は横を向いている。真っ赤に火照った、桜貝みたいなかわいらしい耳がよく見えた。 膝はわずかに震えていて、羞恥で腰が抜けてしまいそうなのを必死にこらえているかのようだ。 「吹雪……ち、近くで見てもいいか……っ!?」 「……~~~!!!!??」 けれど俺は、ここで止まるつもりはなかった。 浅ましい覗き魔の俺を受け容れ、許してくれた吹雪に、もっとそのままのむき出しの俺を知ってほしかった。 「……近くで、見たいんだ。吹雪のパンツを」 「…………は、はい……っ」 吹雪のか細いが確かな返事をもらうと俺は、執務机から立ち上がる。画面に映った方のパンツなどは、もう目にも入らなかった。 「……ぁ、あの、し、司令官……っ……!」 俺が近寄ると吹雪が反射的にそんな声を漏らす。しかしまず俺が向かったのは吹雪の方へではなかった。 彼女の後ろにある執務室のドアに向かい、それをカチャリと施錠する。 そうしてからふたたび吹雪の方へ、くるりと向き直る。 「し、司令官っ……!! わ、私……司令官以外には、こんな、見せたことないですからっ…… あ、だから、あのっ……司令官が、は、初めての人ですから、私……っ!!」 そんな俺の行動に、テンパってるのか怯えているのか、しどろもどろになる吹雪。 「吹雪……お前の考えてるようなことをするわけじゃない。その……痛いことはしないから、安心してくれ。吹雪」 「……え、あ……」 実際、ここで吹雪を押し倒したとしても、彼女は受け容れてくれたかもしれない。 吹雪が司令官である俺に寄せる全幅の信頼とは、どうやらそれほどのものらしい。 けれど俺には、恋に恋する少女が夢見る『初めての男』になってあげるよりも、もっと崇高な義務が、自分に課せられている気がした。 その使命感に従うまま、俺は吹雪の前まで来ると、ひざまずく。 目と鼻の先に、フロントリボンをあしらったパンツ『白のは号』が鎮座ましましていた。 「…………~~~~!!!!」 吹雪が声にならない声を上げるが、構いはしない。 もはや吹雪のパンツのすべてのディテールが目に入る距離だった。 やわらかな綿の繊維の質感も。吹雪のおへその下にキュッと控えめに食いこむゴム紐も。 太ももの間でわずかにふくらんだ部分を守っているクロッチも。 それでも俺は顔を近づけていく。 鼻で息を吸いこむと、洗いたての服の爽やかな匂い。それから、太陽と波の潮をたくさん浴びた健康的な肌の匂いがした。 ああ、吹雪のスカートの中の空間にはいつもこんな甘やかな匂いが広がってるんだろうか? (……吹雪……吹雪っ……!!) ついにたまらなくなった俺は。 吹雪の腰をがしっと両手で掴むと、そのまま吹雪のパンツに顔をうずめた。 「ひゃあぁ、ああッ……~~~!!!!? し、司令官……っ!!!」 ふにゅっ、と。言葉で表すのも変だがとにかくそんな感触がした。 鼻先を押しつけるともっと、ふにゅにゅ、と確かな弾力があり、ついでに頭の上で吹雪がひっくり返ったような声を出す。 目の前には一面白い世界が広がっていた。『白のは号』のフロントリボンが時々鼻にこしょこしょと当たって、こそばゆかった。 ……不思議な空間だった。 目に映るのはただ清潔な、純白の布地ばかりなのに、その向こうにはたしかに体温を持った、ふにふにとやわらかい感触がある。 きっとこの奥には、吹雪のいちばん大切な部分が隠れているのだ。ある意味ではいちばん不浄な部分が。 吹雪がお風呂で洗うとき、トイレで用を足すとき、生理のとき、あるいは……吹雪が自らを慰めるとき。 そんな人目をはばかるときにしか、姿を現さない場所が。 それを守るパンツという空間は、はたして聖域なのか不浄なのか。 いま触れているのは布なのか、体なのか。 ここは夢なのか、現実なのか。 吹雪の匂いと体温とパンツの感触に包まれて、頭がクラクラしそうだった。 (……ん?) ちゅく、と。触れている部分が、前触れもなく濡れ始めた。明らかにパンツの中から染み出たものだ。 確かめてみようと、舌で触れてみる。 「や、ぁああああぁぁっ……~~~!!!!!」 ひときわ高い吹雪の声が上がり、同時にまた、じゅくじゅくした液体が、パンツの奥から染み出してくる。染みは生理食塩水の味がした。 抑えきれない声と、とろとろ滴る露と。 二つはともに、成熟の途上にある吹雪の身体が、未知の快楽に対してせいいっぱい返す反応だった。 何か夢中になってしまい、杯を頂くようにして吹雪のクロッチに口を付ける。 その部分を吸い上げてやると、また可愛い声が漏れた。 「ああぁっ、司令官っ……!! 舌、や、舐めちゃ……ッ、ふ、あぁ、当たって……!!!」 吹雪が滴らすものと唾液とで、大事なところの形がすっかり浮き出てしまった吹雪のパンツ。 そのどこを刺激してやれば好いリアクションが返ってくるか、俺はなんとなく把握しつつあった。 ぷにぷにとした門を割り開いて、舌を差し入れてやるようにすると、とろりとした愛液が。 その門の上、触るとようやくわかる程度に尖り出た秘芯を吸ってやると、驚いたような声と共に、もれなく体が跳ねる。 「ひゃう、ふあああぁぁっ……!!! ん、あぁっ……し、司令官……っ!!!」 ぱさっと。頭の上に布が降ってきた。 吹雪が自分でまくり上げていたスカートの端を、掴んでいられなくなったのだろう。 スカートに頭を突っこんだ格好になりながら、俺は吹雪の布越しの秘所への責めを続ける。 きっと布地の上からでは、吹雪にはもどかしいような刺激しか与えられないかもしれない。 それでも懸命に、吹雪の感じる場所を探って舌を動かす。 こっちのひとつひとつの責めに、いちいち小動物みたいな、愛くるしい声を上げる吹雪が、可愛くてたまらなかった。 鼻にかかったような甘い声や、甲高い、はしたない嬌声。 吹雪がそれを漏らすたび、俺は、吹雪が清らかな少女の殻を破り、俺と同じ、浅ましい欲に駆られた、 むき出しの姿を見せてくれているみたいで、ただただ快感だった。 「ん、やあぁぁっ……!! あ、ふあっ……も、や、やめっ……あ、ああぁぁっ……~~!!!!」 吹雪が弱々しい声を漏らすと、急に俺の肩へと両手をかける。 とうとう腰が抜けたのか、足だけでは立っていられなくなったらしい。 俺の抱えている吹雪の腰も、ふいに、ふにゃりと弛緩したように力が抜ける。 その隙を逃さず、舌で尖った部分を刺激しつつ、強く吸い上げてやると。 「……~~~~~っっ!!!!! だ、だめです、し、司令……んっ、ぁ、あああああぁぁぁぁッッ!!!!!!」 嬌声と共にがくがくと、面白いように腰と膝を震わせる吹雪。 そして快楽に突き動かされるように、自ら腰を突き出して、俺の顔に押しつけるようにしたかと思うと。 びくん、と一度、体を震わせ、やがて、糸が切れたように大人しくなった。 ……絶頂を迎えたのだろう。 くたっと脱力した体が床へと崩れ落ちそうになるのを、慌てて支え抱きとめてやった。 吹雪の頭を肩にかかえ、床に膝をついた吹雪の体を抱き、あやしてやるみたいな格好になる。 「……ぁ、はあっ…………し、司令官……」 耳元で吹雪が熱い息を吐き、夢見るような声で言う。 まだ快楽の余韻に震えているせいだろうか、すごく艶っぽい声だった。 ちなみに。 俺の砲身はズボンの中で、さっきから馬鹿みたいに硬く屹立している。 それでなくても、吹雪の体をひしっと抱きとめているこの姿勢は色々危なかった。理性との戦い的に。 「……なあ、吹雪」 「はい……司令官……」 甘い声で返事をする吹雪。なんだかすっかり恭順してしまった犬のようだった。 その艶っぽい声に当てられそうになったが……俺には使命として、吹雪にやってもらわなければいけないことがあった。 そう、ここまで来たからには。 「吹雪……パンツ、濡れちゃっただろ。脱いだらどうだ」 それを聞いて吹雪は、一瞬固まったものの。 「……はい」と小さく呟くと、その場でしゅるしゅると、パンツを脱ぎだした。 肌に触れるたびぐしゅぐしゅと濡れた音を立てるそれを、吹雪は膝立ちのまま器用に、片足ずつ抜く。 脱ぎ終わると、パンツを片手に持ったまま、ちょっと戸惑う吹雪。濡れて丸まったそれをどこに置いたものか迷っているのだろう。 俺はその隙に。ひょい、と吹雪の手からそれをさらう。 「……ぁ、やっ……!!」 わずかな抗議の声を上げる吹雪。 「パンツ、記念にキープしといちゃ、ダメか?」 「…………いえ、し、司令官がお好きなら……」 そう言いながらも、ちょっと焦れったそうな吹雪の声色が面白かった。 まるで脱ぐだけじゃなくて、もっと先を求めてるかのように。 けれど、きっと今日の体験だけで初めて尽くしだろう吹雪に、『これ以上のコト』をしてしまうのも酷だろうと思った俺は。 「ほら、立てるか? 吹雪」 吹雪の手を引いて立たせてやる。 ふらふらと立ち上がった吹雪は、少し潤んだ目で俺の方を見つめてきた。 その可愛さにまたちょっと心動かされかけたが、とりあえず俺は吹雪の背中を押して、ドアの方を指し示す。 「その、なんだ……今日の執務は他の艦娘に任せるから、ゆっくり休むといいぞ、吹雪」 「……はい……」 それだけ言うと吹雪は。 ノーパン状態が気になるのだろうか、いつもより三倍増しくらい女の子っぽい仕草で、スカートをなでつけたり、押さえたりしながら。 これまた普段は滅多に見ないような、かわいらしい小股歩きで、ぴょこぴょこと執務室を出て行った。 ぱたん。 ……後に残されたのは、そんな吹雪のあまりに女の子ちっくな仕草に、股間を最大限まで怒張させきった俺と。 その手にしっかり掴んだ、吹雪のパンツ『白のは号』。 「………………」 やることは決まっているような気がした。 その後、吹雪のパンツを見ながら1回。吹雪のパンツを自分の砲身に被せながら3回。 吹雪のパンツを顔に被って吹雪のパンツ越しの酸素を吸いながら2回。 涸れ果てそうなくらい自慰に耽った俺が、ようやく空を仰いだ頃には、もう午後もだいぶ回っていた。 今日の艦隊は平日休業、と事前に艦娘たちには伝えてある。鎮守府は音もなく静かだ。 横須賀の海の上には、夕陽を受けて、青い水着のパンツと少女の肌のような、青と橙色のコントラストが広がっていた。 その景色を見ているうち、ふと思い立って、机に戻りパソコンに指を走らせる。 いくつかの操作の後、俺のパソコンからは綺麗さっぱり、隠しカメラの管理ツールも、 そして『情報』タブの中の『fubuki』フォルダの写真も、すべて消えていた。 今の俺にはそれらはもう必要ないものだった。 隠しカメラを外すため、アホみたいな体勢で机の下にゴソゴソ潜りこみながら俺は、 この隠しカメラを同じくアホみたいな体勢で設置したであろう、前任者の提督のことを思った。 また、彼が左遷された理由も、何となくわかった気がした。 俺は、彼の轍を踏むまいと思った。 何より俺には。 吹雪が自分の意思で託してくれた、本物があるのだから。 次の日の朝。 「司令官、おはようございます! 今日は、何をすればよろしいですか?」 挙手敬礼して、執務室の俺の前に立つ吹雪。その挨拶はいつも通り、元気にあふれていた。 その若い血気がうらやましくもあり、俺もついつい笑みがこぼれてしまう。 「そうだな、今日は主に南西諸島方面への遠征、それから各艦娘へ装備の定期検診の通告、 それに……そうそう、一番大事なことがあった」 「はい、何なりと!」 俺は肘をついた手を胸の前で組みながら、最も重要な任務を重々しく宣告するときの面持ちで言う。 「吹雪、今日のパンツは何色だ?」 問いを受けた吹雪も、一瞬目を大きく開く。 そして、ちょっと顔を赤らめてから背筋を伸ばし、息を吸いこんで答える。 「はい! 私の今日のパンツの色は……」 (了) +後書き 518 :3-91:2014/04/10(木) 14 11 11.45 ID bP3dsiIH 吹雪ちゃんが女のコとしての自分に気づき始めるのはいつ頃だろう うちの鎮守府の吹雪にもいつか「パンツ見えてるよ」って指摘してあげないとなぁ 持病の文章が長くなる病で一発ネタのはずが読みづらい文章量になった SSを簡潔にまとめる工夫とかあったらどなたか是非ご教授くださいませ
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「もー! なんでわたしの話はひとつもないのー!!」 島風が見ているのは「艦隊コレクションエロパロ」スレッド 出撃中の168の部屋にあったスマホを面白半分に弄っていた時に偶然見つけてしまったものだ。 はじめは思わずゴクリと唾を飲み込みつつ真っ赤になりながら読み進んでいた島風だが スレを読み終えるあたりで赤い顔は恥ずかしさではなく怒りで真っ赤になっていた。 これでも外では実は人気があることが、彼女にとって自身の快速と並ぶ密かな自慢でもあった。 見た目も他の艦娘たちより異性の目を意識した格好をしているつもりだし。 だが、無常なるかな。 エロパロスレには彼女の影も形もない。 同じ年上の艦達はまぁしかたがないにしても、他の駆逐艦すら登場しているのに自分は一切出ていないというのは ある意味これ以上ないほどに屈辱的なものだった。 「…もしかして私って自分で思っていたより実は人気無い?……」 ズーンと落ち込みながら次のスレッドに移ったところでスマホを弄る手が止まった。 この書き込みである。 『暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう』 なるほど、ある意味自作自演ではあるがこれをやればビッグウェーブを引き起こすこともできないかもしれない。 思い立ったが吉日、スマホの履歴を消去した島風は早速自室に向かうのだった。 「う~ん…早速書き始めたけどいまいち思い浮かばないなー」 その手の知識だったらたいていの駆逐艦娘よりもあるつもりだ。 とはいえそれだけでSSが簡単に書けるわけではない。 「なんかいい方法ないかなー………お゙っ…!」 閃いた。 (わたしが提督とあまーいイチャラブをしているって想像しながら書けばうまくかけるんじゃない?) 無理やりな発想な気がしなくも無いが、島風はノリノリでSSを書き始めた。 提督にいろいろされるシーンでは自分の手で提督の手を想像しながら自分を責めたりと なかなか大胆なことをしながら… ───3日後 「今日も私が一番速かったね!提督!!」 出撃海域でその機動力を遺憾なく発揮してMVPを取った島風が提督に飛びつく。 「ああ、見事だったぞ島風」 「えへへー」 提督が頭をなでると得意そうに胸を張る島風。 そのまま秘書艦の仕事をはじめたのだが…… 「……Zzzzz」 「やれやれ…まぁ無理も無いか。出撃後だしな」 昼間の疲れか書類の整理中に眠ってしまう。 「まぁ今日は急ぎの仕事も残っていないし、いいかな。お疲れ様、島風」 そういながら提督は軽い彼女の体を抱き上げて部屋へと歩き出した。 島風を布団に寝かせて毛布をかけてやったところで 提督は島風の部屋に有る机の上にある紙束に気づいた。 「なんだこれ?」 よく考えたらプライバシーの侵害なのだがちょっとした出来心と言うやつだった。 「ん…んぅ…あ…あれ?」 目を覚ました島風は執務室ではなく自分の部屋にいることに気づく。 ふと横を見るとそこには自分に背を向けた提督の姿が… (わたし仕事中に寝ちゃったのかな…そっか、提督が運んでくれたんだ) ご機嫌になりかける島風だったがだんだん顔が青くなっていく。 (あ…あれ?…提督が机の前にいるってことは) 今日は急な出撃だったのとさすがに勝手に部屋に入る人間はいないだろうと思って 書き終わり間際の原稿を机の上に出しっぱなしだったことを思い出した。 思わず飛び上がる島風、その気配で提督もビクッとなりこちらを振り向く その手にあるのは間違いなく提督とのイチャラブを書いた…… 「て……提督…」 「…あ…あは…あはははは……」 「……よ、読んじゃったの?」 笑顔を作ろうとして失敗して顔が引きつっている提督と顔中から湯気を出している島風。 「わわわ悪かったな! そ、その、なんだ! 俺は何も見なかった!見なかったからな!」 そう言って原稿を机において足早に部屋を出ようとする提督の背中に小さな体が抱きついた。 「し、島風?」 「み、見ちゃったよね?」 「あ、ああ。だがそ、その…気にするな!なっ!」 「き、気にするよー!!」 「わ、悪い!!」 謝る提督に島風は泣きそうな顔で聞く。 「わ…わたしの事。嫌いになっちゃった?」 「な、なんでそうなる!?」 「だって……わたし提督にあんなエッチなことしてもらえたらなって想像しながらアレ書いてたんだもん… あんなやらしー事考えてたんだよ?」 「う……」 その表情にちょっと理性が飛びそうになる提督。 ただでさえかわいらしい彼女がこんなにも切なそうな表情でこっちをみているのだ。 大概の男は一発で理性が飛ぶだろう。 だが自分は提督だ。 その自覚で何とか理性を保ちつつ島風と向き合う。 「本当に…勝手に見て悪かった。言うこと聞いてやるから許してくれ…な?」 「え……いいの?」 「ああ、よほど無理な頼みじゃなければな」 「じゃ、じゃあね…」 顔を赤らめながら言った次の島風の言葉で提督は卒倒しそうになる 「あのSSと同じこと…わたしにして…提督」 いつもの顔に赤みがかかった表情でうつむきながらどこかぶっきらぼうに言った言葉は それはもう反則級の可愛さだった。 思わずSSと同じように島風の体を抱きしめてしまう。 (確か抱きしめた後にしゃがむ…だったか) 「あ…提督ぅ…」 自分の目線まで体を下げた提督の首に手を回して甘えた声を出しながらぎゅ~っと抱きつく島風。 年頃の少女の発する心地よい匂いを堪能しながら優しく頭を撫でつつ あらすじをなぞるように島風の体に手を這わせ、スレンダーながらも柔らかい少女の体の感触を楽しむ。 ただでさえ露出度の高い服装のせいで、大体どこを触っても直接肌の感触が残る。 頬、首筋、背中、脇…だんだん手の位置が下がり、自慢の足にたどり着く。 太ももを撫でられた島風が思わず声を漏らす。 「……ぉ゙っ」 「す、すまん。急だったか?」 「ううん、提督だからぜんぜん嫌じゃないよ」 そういうと提督の顔に触れている自分の頬をスリスリとよせて甘えるながら 頬にチュッっとキスをする。 (確か…この後は…) あざといセーラー服をたくし上げ、見せブラをずらすととても大きいとはいえない島風の胸があらわになる。 すると島風は顔を赤らめながら 「そ、その『わたし…胸は小さいから恥ずかしい…』」 SSと同じ台詞をぎこちなく言う。 「『なら俺が大きくしてやろう』」 やはりSSと同じ台詞を言いながら島風の胸を優しく揉みしだく。 「お゙ッ!(ど、どうしよう…自分でした時よりぜんぜん気持ちいい…)」 さらに舌を這わせ、乳首を舌先で転がされてビクビクと反応する島風。 「お…『大きくなったら遅くなっちゃうよ…』」 「『そうしたらまた近代化改装してあげるよ島風』」 島風の反応を楽しみつつもSSのやり取りをすることは忘れない。 そしてSS通りに島風の唇にキスをしてやる。 健気にもたどたどしく下を入れてくる島風に応え、存分に舌を絡ませてやると 最初は閉じられていた瞳がうっすらと開き、うっとりとした表情に変わってゆく。 この後は… 優しく布団の上に寝かせ、島風のスカートの中に手を伸ばす。 短いスカートの中にある見せパンツ越しに秘所をなぞると 「『ああっ…提督、そこはダメですよぉ』」 島風の口からは甘い声があがる。 「『本当にダメなのか? ほら、もうこんなになっているじゃないか』」 下着をずらすとそこは既に湿っていた、少々SSよりも量が多い気がしなくも無いが。 指を滑らせるたびに島風の甘い喘ぎ声が漏れ、指に絡みつくサラサラとした愛液の量が増してゆく。 そして指をいったん抜き、島風に見せてやる。 「『もうこんなに濡れて…島風はエッチな子だな』」 「『は、恥ずかしいですよ提督ぅ…それにわたしがエッチなのは提督の前だけです』」 多少読み方がぎこちなくてもそんな台詞を言われると興奮してしまうほどに今の島風は可愛い。 ゴクリと唾を飲みつつ次の行動に移る。 「『あっ…提督…!そこは汚……』ひゃんっ!!」 提督の舌が島風の割れ目を舐め回し、時に中に進入してくる。 自分の指でしか弄ったことのないソコに、生暖かくぬめっとした舌の感触を感じ 何度も大きく体を跳ねさせる島風。 提督はそんな島風の腰をしっかり抑えつつ彼女の体に更なる快感を与えるべく、 小さな芽の皮を下で剥きチロチロと刺激すると今までとは比べ物にならない愛液が溢れる。 「やっ…!提督!それすごいよぉ!!」 思わずSSに無い言葉を口走りながら提督の顔を太ももでギュッとはさみ、頭を抑える島風。 ジュルジュルと卑猥な音を立てながら溢れ出る愛駅で顔を濡らしながら舌で割れ目の中を蹂躙しながら 指でコリコリとクリトリスを刺激してやった瞬間── 「あっ!やっ!イっちゃう!!」 島風の体は与えられた快感に耐え切れず絶頂を迎えてしまう。 「あ…す、スマン島風! 大丈夫か!?」 数秒間放心していた島風だが 「…えっと、いいんです。すごく気持ちよかったし…えへへ…」 と笑い、続きをしようと促してきた。 「『提督ばっかりずるいですよ、わたしも提督を気持ちよくさせちゃいます』」 そう言うと慣れない手つきでジッパーをおろし、中のモノを一生懸命取り出す。 ブルンッ!! 「わっ! …す…すごぉい…」 思わずびっくりしてまじまじと目の前のものを見つめてしまう島風。 今までの行為のせいで既に臨戦態勢に入っているそれは はじめて本物を見る島風にとって興味津々のものだった。 (こ、こんな大きいの本当にわたしの中に入るのかな…で、でもその前に…) 「『じゃあ提督のはわたしが食べちゃいますね!』」 そう言いながら小さな口を一生懸命広げて目の前の怒張しモノを頬張る。 さすがに深く咥えるのは無理で亀頭の部分だけを口に入れた状態だが 可愛らしい顔が自分のものを加えているという構図は肉棒をさらに大きくする。 「ん…んんん…ピチャ…クチュ…」 さらに大きさを増したモノ驚きつつも島風は提督を気持ちよくさせようと一生懸命に竿をしごきながら舌を亀頭に這わせる。 たどたどしい手と舌使いが逆に興奮を呼び、下半身に地が充血してゆく。 「『じゃあ島風も気持ちよくしてやらないとな…』」 そう言うとゆっくりと島風の下半身を自分の顔に持ってきて、再び割れ目にむしゃぶりつく。 その刺激で思わず口を離しそうになる島風だが、必死に目の前の棒に集中する。 淫猥な音を立てながらお互いに快楽を与えようと夢中に相手に刺激を送る二人。 だが、島風の口がキュっと尿道を刺激した瞬間 「うぁ…! し、島風! 出るぞ!!」 ビュルルルル!ドプッ! 「んんんんん!!」 必死に精液を口内で受け止めようとする島風だが、入りきらずに口から白濁液が溢れ出る。 (うう…にっがーい…) 顔をしかめる島風にティッシュを渡すと口の中のものをティッシュに落としてゆく。 ほとんど着衣状態に近い島風が自分の精液を口から出す光景に再び屹立していく肉棒。 だが… 「『提督はっやーい!』」 「うっ…!」 「??」 「そういう台詞だとはわかっているけどやっぱりちょっと傷つくぞ」 「えへへー、でもさっきはわたしの方が先にイっちゃったからこれで引き分けですね」 そういって口を拭いた島風が満面の笑みで抱きついてきて唇をふさぐ。 「さて…『提督に向かってはっやーいなんて言う艦にはお仕置きが必要だな』」 そう言って島風の後ろに回り、机に手をつかせて下着を下ろすと 閉じられた足と股間の間に肉棒を挿入する。 いわゆる素股である。 「ふわぁぁ…提督ぅ…これ、気持ち良いですよぉ…」 熱い肉棒が自分の割れ目とクリをなぞる感覚に耐え切れず、早くも腰がガクガクとなる島風。 「『早くイった方が負けだからな』」 そう言うと激しくピストンを開始する。 「あっ! やぁっ! 提督、それダメェ!!」 さっきイかなかった分敏感なままだったそこはあっという間に二度目の絶頂を迎えてしまう。 「ああぁっ! きちゃうよぉ提督ぅ!!」 島風はハァハァと荒く息を吐きながらへたり込んでしまった。 「ハァハァ…『えへへ…これで引き分けですね』」 そして── 「ほ、本当に……いいんだな?」 「提督…それちっがーう」 「え?」 「『入れるぞ…島風』…でしょ?」 顔を真っ赤にしながら上目遣いで提督を見る島風。 そのあざと可愛さに悶絶しそうになりながら 「ああ、わかった…『入れるぞ…島風』…できるだけゆっくりするからな」 「…うん…えへへ…提督ってやっぱり優しい」 正直こんな年下の娘を貫こうとしている自分に優しいなどという言葉をかけられる資格があるとは思えなかったが それを今考えたり言ったりするのは健気に自分を慕ってくる島風に大してとても無礼な気がして言葉を飲み込む。 そして割れ目に肉棒をあてがいながらゆっくりと侵入していく。 力を抜くようにして、なおかつ十分に濡れてはいたが、それでもかなりの痛みを感じる。 しかし島風は目に涙を浮かべながら必死に耐える。 やがて島風の処女幕をプチッという音ととも破り、提督の怒張がさらに奥まで進んでいく。 そしてようやく彼女の一番奥に到達した。 「…えへへ『これで島風は提督のものですね』」 「『違うぞ…俺が島風のものだ』」 「……!?」 用意されていた言葉なのにそれに反応したかのごとく痛みを忘れたように膣が欲望をキュっと締め付ける。 「…うっ…!」 それは提督にも十分伝わっているらしく必死に堪えた表情をしている。 「『提督…わたしは大丈夫だから…次に早かったほうの負けですよ?』」 「『ああ、勝負してやろう』」 そう言いながら島風の唇をふさぐとゆっくりとピストン開始する。 できるだけ痛みを和らげるように全身を愛撫しながら… 「んっ…んっ…!」 充分に濡れていたせいか、徐々に膣内で肉棒がスムーズに動くようになっていくことがわかる。 ジュブジュブと入り口でピンク色の愛液が泡を立てて、二人の快感に火を注いでゆく。 「あっ…あっ!…提督…なんだか痛いのが無くなってきて…すごい…です…!」 もう大丈夫だろう、とピストンの速度をさらに上げると島風の体はしっかりと快感の反応を示す。 更に快感を当たるためクリトリスに手を伸ばして刺激してやると 「お゙っ!!?」 という声とともに島風の体がビクンと跳ねる。 そして声と同時に中がギュっと締まり、欲望を刺激する。 「お゙っ! お゙っ! お゙っ! お゙っ!!」 執拗に続けられる刺激に島風はよだれを垂らし、目の焦点を半ば飛ばしながらギュウギュウと肉ヒダ全体でこちらに快楽を返してくる。 「く…もう無理だ、島風!!」 だがその言葉を聴いた島風の足が提督に絡みつき抜き出すのを妨害する。 「くぁっ…出る!!!」 「ああっ…! イク…イッちゃう! 提督…提督ッ───!!」 ドビュルルル!!ドビュッドビュッ!! 亀頭の先端が島風の子宮を突いた瞬間、お互いが絶頂に達し白い白濁液が島風の子宮に勢いよく放たれる。 それは島風の狭い膣内を満たしただけでは足りないとばかりにボタボタと島風の愛液で濡れたスカートと布団に落ちていった。 「……」 「えへへー」 賢者状態の提督に無邪気に腕を絡ませてしがみついている島風。 「…そういえば」 「なんですかー?」 「あれ…確か…その…挿れたところで終わってたが、あの後どう書く気だったんだ?」 「そんなの決まってるじゃないですかー!」 「?」 「『駆逐艦島風です。提督を奪うスピードなら誰にも負けません。 速きこと、島風のごとし、です♪』」 おわり
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217 :名無しさん@ピンキー:2014/02/01(土) 00 02 24.16 ID MsAUSfjy 那珂ちゃん改二の衣装でHなファンサービスをですね 握手と称して白手袋のままおにんにんを握らせたく 231 :握手会だよ! 改二那珂ちゃん:2014/02/02(日) 01 01 39.46 ID toGBP8nr 217にインスピレーションを受けて書いた短編投下。 陵辱というほどではないけど提督じゃない不特定な相手とエロ行為するのが苦手な人は退避されたし。 あと本番行為とかないです。握手だけだよ。 「やっほーみんなー! もっとステキになった那珂ちゃんのために集まってくれて、ありがとーっ!」 男たちの歓声に包まれながら、艦娘らしからぬフリフリ衣装でマイクを突き上げる。 改二へのアップグレードを記念しての、『特別ファン感謝イベント』は大入りの大盛況で、 彼女はまさに、正真正銘のアイドル艦娘として扱われる喜びを噛みしめていた。 (うーん、感無量っ。那珂ちゃん、今すっごい輝いてるって感じ! 今まで地方巡業とか、しつこいイロモノ扱いとかに耐えてきたかいがあったよね~ホント!) それにしても、今回集まったファンたちの顔ぶれは少し変わっていた。 ファンクラブ会員の中でも、VIP会員限定のイベントだと聞いていたが、 確かに裕福そうな年配の男か、さもなくばいかにも金持ちのボンボンといった連中がほとんどだ。 まあ、彼らが投資してくれるお金が鎮守府の財政を潤していると思えば悪い気はしない。 アイドルであると同時に艦娘。みんなのためにも笑顔で稼ぐ。それが那珂ちゃんのポリシーである。 「それじゃあ、いよいよメインイベントの握手会に移りまーす! 那珂ちゃんのお手々のカンショク、大切な思い出にして持って帰ってねー!」 笑顔で白手袋をひらひら振ると、男たちがひときわ熱狂に満ちた声で応える。 そう、それはまさにメインイベントだった――中心にいる彼女だけがまだ、その真実を知らない。 * * * * * 「……え? え……ええぇぇぇぇっっっ!!???」 硬直、驚愕、そして悲鳴。 机を挟んで向かい合ったまま一歩も動けず、目の前に突き出されたモノから目も離せない。 最前列の男が、手を差し出す代わりにズボンから取り出したのは――半勃ちになった男性器だった。 「え、えっと、その……あの、えぇぇ……なんなのコレぇ!?」 助けを求めるように、涙目で背後のマネージャー妖精を見る。 だが、返ってきたのは無表情で首を振る仕草。それで彼女はすべてを理解してしまった。 (VIP限定イベント……鎮守府の臨時収入源……って、こ、こういうことだったのぉ!?) ――途中でサプライズな展開が発生するかもしれないが、それはイベントの段取りのうちで、 絶対に流れを遵守し、そしてファンの要望には従うように――確かに、そう最初に説明は受けていた。 でも、それがまさか……こんなことだなんて。 「あれえ、どうしたの? 早く握手をお願いしたいんだけどなぁ」 90度の角度でブラブラ揺れる赤黒い棒の持ち主が、キモい笑いを浮かべながら迫ってくる。 すぐにでも悲鳴をあげて逃げ出したい――普通の女の子ならそうする。だが、彼女はアイドルだ。 「は、はいっ! ご、ゴメンねっ、す……すぐにするからっ!」 段取りには従い、ファンの希望には応える。それがアイドルとして生きるための鉄則である。 バクバク鳴る心臓をおさえ、恐る恐る伸ばした震える指先が……グロテスクな肉の棒に、ぴとっと触れた。 (……あ、熱いっ!? なっなにコレ、風邪でもひいてるのー!?) 初めて触るその部位から、手袋越しにでも伝わる高い熱は、同じ人体の一部とは思えないほどだ。 しかも、触った瞬間それはビクッと痙攣したように跳ね上がったから、慌てて手を引っ込めそうになる。 「お、おお……サテンの感触がぁ……! ほら、ちゃんと握ってよ那珂ちゃん!」 (うう、やっぱちゃんと握らないとダメ、だよねー……き、キモいよぉ、最悪ぅ……!) 内心どんなにドン引きでも、それでも笑顔を絶やすことはアイドルには許されない。 ひきつった顔で微笑みを返しながら、太い肉のかたまりをちゃんと握ろうとして、発生した問題に気付く。 (な、なんか角度がさっきより上向きになってきてない……? それに硬くなってる、よう、な?) すべらかな白手袋の指先にフェザータッチされたチンポは嬉しそうにビクビクと硬度を増し、 90度から180度へと仰角を上げつつあった。これでは握手するような向きで握るのは困難だ。 やむなく、マイクでも握るように手を立て、親指の先を上に向けて、そそり立つ赤黒いモノをそっと包む。 「おっふぅ!? いッイイよぉ、その握り方ッ!」 「え、えっえっ?(……なっ何、何!? イイって何がっ!?)」 困惑する彼女には違いがよくわかってないが、親指の腹がちょうどカサの付け根部分、 裏筋を優しく押し潰すようにぐにゅっと当てられていた。 その刺激で内部の管から押し出された先走りが、はちきれそうな先端に透明の雫となって浮き出てくる。 「さあ那珂ちゃん、そのイイ角度のままお手々をゆっくりニギニギしてみようか」 「う、うん……。こう、かな?」 言われるがままに指に力を入れると、想像以上の弾力が跳ね返ってくる。熱さも相変わらずだ。 (ヘンなの、硬くて熱くて、ゴムのかたまりみたい……絶対、中に骨とか入ってるよ……!) 人体の神秘に当惑しながらも、律儀に強弱をつけてフル勃起したモノをぐにぐにと刺激する。 そのたびに男が、おふぅとかあふぅとか妙な声をあげて腰を震わせ、さらに硬さ熱さが増大していく。 りゅぐっ、しゅりゅっ……と、白手袋の生地が血管の浮いた黒っぽい皮とこすれて奇妙な音を立てる。 (う~、も、もう握手でもなんでもないような……てゆーか、いつまで続ければいいのこれ!?) いつの間にか、刺激の強弱に合わせて男が腰を前後に動かし、半強制的にシゴかせる体勢となっていた。 パンパンに腫れ上がった亀頭の鈴口から、溢れた先走り液が床にポタポタと垂れていく。 それは手袋にもじんわりと染みて、コスりあげる音に水っぽいものを混じらせて……そして、唐突に。 「……ううッ、那珂ちゃん! 那珂ちゃんのアイドル白手袋で握られて出すよっ、いいよねッ!?」 「え、あっ、うん、いい、よ? いいけど……えっ?」 わけもわからず反射的にそう答えた次の瞬間、 白手袋に包まれた細い指の中で、ビキビキッ!と限界以上に肉棒が張り詰め……そして弾けた。 ――ブビュルルルルッッ!! ビュッ、ドビュルルゥウッ!! ドクンドクンッッ! 「きゃっ!? う、うわぁ……! ええぇっ……ええーっ!?」 今、自分が握っているものの中を何かが通って、 蛇口から噴き出す水流のように勢いよく発射されているのだ――とぼんやり理解しつつ、 何度も何度も放たれる、太くて白い粘液の筋を呆然と見つめる。 「ふぉぉ、那珂ちゃん! シゴいて今っ! もっと強くッ! 早くっ!!」 「え、えええ? こ、こう!?」 懇願する声に促されるまま、痛いのではないかというくらい力を入れて、しゅこしゅこと腕を動かす。 熱い肉のホースは嬉しそうに跳ね回りながら、溜め込んだ白濁をその淫らな動きでシゴき出されていく。 むわぁ……と周囲に広がるオスの臭いが、アイドルの麻痺した頭をいっそう朦朧とさせた。 「はあぁ……良かったよ、那珂ちゃんの握手、最高だったよ……!」 「え? ええと……よ、よろこんでくれてありがと……」 はぁはぁと荒い息の中、上気した顔でやっと答える。嫌悪感より先に、不思議な充足感があった。 ファンが自分との関わりで幸せになっている。自分だけを今、見ている。 アイドルの自分を――それは間違いない事実だった。 (……よし!) 呼吸を整え、目を閉じて、開く。そこには満面の笑顔を浮かべたアイドルの顔があった。 「みんなー! 那珂ちゃん、握手会精一杯頑張るから! 最後まで楽しんでってね!」 何かを吹っ切ったその声に、ずらりと並んだ男たちが、股間を膨らませながら歓声をあげた。 メインイベントは、まだまだ始まったばかりなのだ――。 (おしまい)
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「遅いぞ。…なんだその顔は」 古めかしい板張りに朝の冷気が心地よい、早朝の舞鶴鎮守府内・修練場。 そこから一段降り、弓道場も兼ねた庭場に、飾り気のない簡素な道着を来た艦娘の姿があった。 「…まさか今日、普通に朝練してるとは思わないじゃないの」 油断して寝過ごし、いつもより30分ほど遅れて現れたもう一人の艦娘は、抜身の木刀を一人振るっていた相方に向かって口を尖らせる。 「いつも言っているだろう。私のような弱い人間には、地道に毎日続けるということが大きな心の支えになっているんだ」 「良く言うわー。アンタが弱いってんならここの艦娘はほとんど戦力外だわよ」 「そんなことより早く用意をしろ。素振りばかりでは修練にならない」 手ぬぐいで額の汗を拭いながら板張りに上がってきた日向に背を向け、伊勢は立てかけてある木刀を取る。 「はいはい。…つっても、今日ばっかりはヘタなケガさせるワケにはいかないのよね…」 「なんだと?らしくないことを。遠慮なんかしてくれるな」 「あたしが後で皆に怒られるでしょーが!」 本気で首をかしげる相方に、ため息を付きながら首を振る伊勢。 ――本当にこいつは、今日自分が何をする日なのか分かっているんだろうか? *** 「時間だな。――ありがとうございました」 型通りにぴっと頭を下げるその姿は、美しくないと言ったら嘘になるだろう。 「ありがとうございました。で、今日は遅れる訳には行かないんだからね。きちっと予定開始時刻までに現地に移動しなさいよ」 「分かっている、大丈夫だ。今日は一級主力として、役目をきっちりと果たさせてもらう」 悩む時期はもう過ぎた、と。 気遣うような、やや心配気な表情の相方に向かい、軽く微笑んでそう呟く。 見たことのない表情だ、と伊勢は思った。 「明日の朝も――」 「明日の朝は、アンタは来ないんじゃないかな」 賭けてもいいよ、とにやにやしながら伊勢は言った。 私の話をちゃんと聞いていたのか、と日向は若干むくれて答えた。 *** 高い高い蒼空。 笑顔で祝福してくれる、仲間たち。 幸福と慈愛に満ちた態度でエスコートしてくれる、――愛しい人。 こんな日が来ることを、一体誰が予想しただろうか。 「すごい――綺麗よ、日向。今日の貴女は、間違いなく、世界一美しい軍艦だわ」 そう言われても、なんと答えていいか分からない。柄にもなく頬が熱く、頼りない純白の艤装の奥で、胸が高鳴るのを覚える。 「――美しさと強さを両立した扶桑型の一番艦に誉められるとは、光栄の到りだよ」 いいえ、今日は素直に負けを認めるわ。華のような笑顔でそう答えた彼女は、ブーケ・トスを受けるべく祝福者の輪の中に下っていった。 仲間たちに背を預け、全艦隊の旗艦を務めるかのような錯覚を一瞬、覚えた後―― 慣れない指輪の嵌った手で、彼女はブーケを背後の虚空に放った。 *** 「しかし――物好きだな、キミは。本当に私で良かったのか?」 「何回同じことを言わせる気だい?」 ベッドの中で抱きかかえられる、顔が近い。 かつて、いや、今も上司である人。提督。 私は今日、この人のものになった。 何らの実感はないが、独特の安心感はあった。まずはそれでいいか、ととりあえず日向は思った。 「これ――傷かな?」 肩のあたりの古傷を見つけたらしい。 「あいにくと、誰かに差し上げるつもりなど無かった身体でね」 今さら失望されても困るぞ、と日向は言った。 しかし。優しく抱きしめて唇を合わせてくるその反応は予想通りで――少し卑怯なやり方だったかもな、と日向はぼんやりと思った。 「…ん…」 互いに舌を絡め合う。燃えるような溶けるような、本能の予感。 相手の興奮を感じる息遣いが、更に自分を高めてゆく。 ほとんど全てのことは、邪魔な理性と共に思考から追い出されていった。 *** 一糸まとわぬ姿にシーツを手繰り寄せてベッドの上に座った日向の背を、提督の指が背を撫ぜる。 「ここにも傷がある。本当にたくさんあるね」 無神経といってもいい言葉だったが、全く気にはならなかった。人徳故か、はたまた――惚れた弱みか。 「正面も。見ていい?」 囁くような声。断れるはずがない。 他の誰にも晒したことのない双丘を、熱意と好奇心に溢れた表情が見つめる。 最初はおそるおそるという風に、やがて大胆にやわやわと愛撫する提督の感触が、視線が、――たまらない。 「提督…あまり見られると、恥ずかしいんだが」 「…本当、可愛いな。日向さんは」 日向さん、というのは嫁になっても継続するつもりなのだろうか。 嫁、という単語が平然と脳内に現れたことに、自分で軽いショックを受けていると―― 「…んぁっ」 色づいた左胸の先を、指先がぴんと跳ね上げた。痺れるような感触が頭頂を突き抜け、おかしな声が漏れる。 「て、提督、そこは…ぁ…」 意外にも無骨な指が、しっかりと日向の感じる場所を捉え、甘く切ない感触を脱力するほどに伝えてくる。 右乳房の下から先端までを爪先でなぞられ、総毛立つ感覚に思わず背を反らし、短い髪がふるふるとうなじを撫で擦る。 脇のあたりからちろちろと攻めてきた提督の舌先が、これまでに経験のないほど固く屹立した日向の乳首を掠め、焦らし、 「ぅあぁぁっ!」 ――それをついに咥えられ口中で転がされた瞬間、日向は快楽に一際高く啼いた。 「あっ、あ、はっ…あぁぁ…っ」 指が腰をなぞり、首筋に触れ、髪を撫ぜる。 そのたびに発せられる、刺激と快楽をねだるような、みだらな雌の声。 快楽に喘ぎながら、次々に女を目覚めさせられる自分。 ――伊勢には見せたくない姿だな、という思いがちらりと頭を掠めた。 *** 「あっ?!」 全身に及ぶ愛撫にくったりと力も抜けきった頃、その手が唐突に、片方の膝裏を持ち上げた。 とろとろに熱く焦らされてしまった秘肉に、指先が触れてくる。 「ここも、綺麗だね…日向さん」 「やだ…ぁっ」 つぷ、とさしたる抵抗もなく、濡れた谷間に提督の指が第一関節のあたりまで浅く埋まった。日向の身体がびくりと震え、それにもまして心が期待し、逸る。 ゆっくりと襞を押し開き、狭い膣内の壁を味わうように、心地よいそれが自分の中をなぞり、抜かれ、――再び、今度は根本まで、深く、深く。 「――くっ、あっ、あっ、」 半身を寝床に押し付けて、高く開かれた脚をわななかせながら、自分の性が、反応が、くちゅくちゅと隠微な水音を寝室に響かせる。 「や、あっ、それ、気持ちいい…気持ちいい、ていと…く…っ!」 片足を抱えられたまま、指先を出し入れされ、肉芽をぬるぬると摘まれ、もはや理性など欠片も残っていない。 シーツを握りしめた左手に、更に力が入る。 「そろそろ、いいかな…少し、痛いかもしれないけれど」 こんな疵物の身体でも、欲してくれるのか。――愛して、くれるのか。 得体の知れない温かさが、腹の中から上がってくる。 好きだ。繋がりたい。――このひとと。 「いいぞ…乱暴でも、激しくても……思うように、愛してくれ。提督」 開いた両膝を立て、両手を伸ばして誘い入れる。提督が、日向の白い身体に覆いかぶさる。 「――うっ、くっ…」 熱くて固いそれを自分の中に受け入れた瞬間は、かすかな違和感と痛みに呻いたが。 「日向…さん…」 「大丈夫だ…もっと、奥まで来てもいいぞ」 やがて獣のように足を絡ませ、互いに自分からくねる腰を打ち付け合い、唇を合わせ、互いの体温を感じて、 「…っ、ふぅっ、うぁ、ぁっ…」 ぬちゅ、ぬちゅ、と巨きくて温かいそれが胎内をこするたび、これまで想像もしたこともない、痺れるような快楽が背筋を駆け上り、 「提督、もう、ダメだ、き、気持…よすぎ…、う、あぁん――!」 「っく…日向…さん…ッ!日向さん、日向さんっっ!」 やがて最高潮の快楽が、びくびくと提督の自身を震わせ、精を自分の中に放たせた瞬間―― 呼吸すらも続かない悦楽の中。 日向は、幸福とは何かをはっきりと知ったような気がした。 *** 「――好きだよ、日向さん」 「私も――と、言ってやればキミは満足するのかな」 結局、何度身体を重ねただろう。心地よく火照った頬を、彼の胸に押し付けた形で呟くような睦言を交わす。 「病めるときも健やかなるときも、真心を尽くすことを誓いますか?」 「それはもう、昼に誓うと言ったろう。私は」 「中破状態での無理な進軍は、今後しないと誓いますか?」 「――あのな。私は戦艦だぞ。武人だ。攻めるべき時に生命を惜しんでは――」 「誓いますね?」 もう君一人の身体じゃないんだよ、と提督は言った。 その言葉に秘められた意味を悟り、日向には言い返す言葉はなかった。 「ま、その時は秘書艦としてそばに居てくれればいい。君がどう思ったとしても、殺気立ったみんながきっと、君を戦場には立たせてくれないだろう」 「それは――なんだかくすぐったいな。この私が、守られる側になるなんて」 それこそ、想像もしなかった未来だ。 しかし自分はもう、その道を選んでしまったのだ。 「分かった。誓うよ。――それで、キミは何を誓ってくれるんだ?私だけってことはないだろう?」 「取っ組み合いの夫婦喧嘩は、一生しないと誓います」 日向はまるで少女の頃のように、声を上げて笑った。 「さて、…そろそろ離してくれ。朝の修練に行く時間になってしまった」 駄目ー。と、普段の姿からは想像もつかないような声でぎゅっと自分を抱きしめた提督の姿に、思わず眉間が寄った。 「こら。こんな甘えた男を、旦那にしたつもりはないぞ」 やだー、と同じ声が応える。こんな姿、他の艦娘が見たらどう思うだろう。 「それは命令か。提督としての」 「いいえ。愛する夫のお願いです」 「それなら――」 伊勢は正しかった訳か。 彼女の笑いが目に浮かぶようだったが――愛しい人と唇を合わせた瞬間、そんなことはどうでも良くなった。 これまでと殆ど同じで全く違う、新しい日々。 これからはこの幸福を、いつまでも続けるための努力をしてみようか、と日向は思った。 (End.)
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提督のいない鎮守府は、静かだ。 だが、かれが遠洋に出撃しているがゆえの不在の静かさと、“いない”ゆえの空席の空しさは、 どう思いを馳せてみても違う。 鎮守府筆頭が空席となる理由は、これまた様々である。 いわゆる帝国海軍における人事によるもの、提督が何らかの理由により円満な退役を見たもの。 このふたつのいずれかであれば、艦娘たちは程度の差こそあれど、去った提督を惜しみ、新たな提督を心待ちにする。 今までに何人もの提督が鎮守府に赴任してきたが、どうしても“現在”の提督が一番愛しく思えてしまうようなのだ。 しかしながら、今鎮守府にのさばる沈黙の重たさは、先に述べた状況のどちらでもない。 『提督はボラボラの浅瀬で、紅珊瑚のトナカイの夢をみておられますよ』 高雄が──満身創痍で、唯一南洋から帰還してきた高雄が、年若い妹というべき駆逐艦たちに、 たった一滴の涙を見せて、そう言い聞かせていた。 高雄は提督の秘書で、座乗艦だった。その、南洋に赴く日に限って、かれは、高雄に乗らなかった。 大事な同輩と、愛する男を南の海の底に置いて、それでもたったひとりで高雄は、鎮守府に帰ってきた。 長門の胸中に沸きあがるのは、あれだけ艦娘をとりこにしておきながら、 あっさりくたばった提督への、嫉妬にも似た怒りの念だ。 墓があったら眼前にはったと正座して、明けてから暮れるまで、もの言わぬ石に延々と説教を垂れていただろう。 死は絶対だ。死は不可逆だ。戦場に散り靖国に咲くのが武人の誉れだというならば、 恥を晒しても生きて帰ってくるのはせめて──せめて、男の甲斐性とかそういうたぐいのものではないのか。 憤懣やるかたない長門の足元で、ぱきりと小枝が折れた。 その時だった。 幾分か上擦った、本職の海の男たちにはだいぶ頼りない、耳慣れた五省を唱和する声。 鎮守府にいるのは、提督を始めとする本職の軍人だけに留まらない。 事務屋もいれば、酒保の店員もおり、珍妙な猫もたまにうろついていたりする。 長門!と呼びかける声は、唱和の声に明るく重なった。入渠を終えた金剛がそこにいて、こちらへ手を振っている。 傍らで学び舎の窓を見上げているのは、やはり入渠を終えた比叡だ。 「江田島の士官候補生デース! 未来の提督たちネ!」 「実地学習、だそうです。みな、一度は実際の艦を見て、自らがすべき職掌の重みを体感せよ、とかで」 鎮守府にあまり覚えない、そのものずばり若い娘の声に注意を引かれたと見えて、ひょこりと白い制帽が窓から覗く。 するとたちまち、そこは士官候補生たちが、我も我もと鈴なりの有様になった。 金剛は気安く笑顔で、諸手を挙げてそれに応えた。比叡は比叡で、そんな彼女を微笑ましく見つめている。 「──長門!」 そして、今にも落っこちそうなほど窓から身を乗り出した少年──まだ少年にしか見えない “未来の提督”の声が、まっすぐに長門の鼓膜を打った。 勢い余って、その頭から制帽が落ちる。晴れた空に花弁のようにくるくると舞って、 楽しげにスウィングして、果たしてそれは──推し量ったごとく、過たず長門の胸に、ぱすんとぶつかった。 「長門! ナイスキャッチー!」 「……ちょっと、金剛ねえさま! 少しはものの言い方を──」 「比ー叡ー、ワタシを誰だと思ってるノ? 英国で生まれた帰国子女! 超弩級戦艦! 金剛デース!」 「もう、ねえさまったら!」 制帽を落っことした粗忽者は、それでも笑顔で、三人の艦娘に手を振っている。 鬼より怖いと認められる教官も、提督が不在の今、艦娘たちに『遊んでおらんで仕事をせえ』とは言いづらいのだろう。 なんとも微妙な、苦しょっぱいような顔で、教卓付近の窓から顔を出している。 長門もまた、不安なような、それでいて期待に似ているような、教官の心中とだいぶ通じるところのある心持で、 未だに手を振る少年を見上げていた。 鎮守府が、新しい提督を迎える日も近いだろう。一月や二月ではないかもしれないが、年単位ではないに違いない。 それまできっと艦娘たちは、本物の人間の娘たちを真似て繕い物に精を出してみたり、 ぼんやり海を眺めたり、まだ見ぬ提督に思いを馳せたりして──過ごすのだろう。 その、いずれ来たる提督が、自分を座乗艦に──秘書艦に──ひいては最愛の思い人にしてくれることを、待ち望みながら。 新たに鎮守府に着任した提督は、痩せっぽちの洟垂れ小僧だった。 黒縁眼鏡。生えたのだか生えてないのだか、たまにまばらな無精髭。 “着られている感”がありありな白の詰襟。敬礼は、今までの提督たちと引き比べても、全くのどへたくそ。 洗練されてもおらず、江田島でどうにか作られてしまった濫造提督、というべきありさま。 煙草は嗜まない。酒は猪口の糸尻の量を啜る程度。食も細い。夜になると少し咳き込む癖。 ほとんど雪山のような高地で療養したこともあったんだよと聞かされて、 身の寒くなる思いをした艦娘もあったが、寛解したと笑顔で断言されては追及もままならぬ。 そして、あろうことかその新米提督は、長門を秘書兼座乗艦に選んだ。 気安いわけでもなければ扱いが容易いわけでもない、ウォーシップという呼び名そのものを体現したような長門を。 「ああ、長門それから」 「……なんだ」 そして、あろうことか彼は──いつのまにか少年から青年へと成長した提督は、ある夜、長門にこう告げた。 「きみに、──きみに夜伽を命ずる。本日フタイチマルマルで執務室に出頭するように」 --------------------------------------------------------------
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前の話 1 柔らかい初春の陽が、執務室の床を照らしていた。人の一人もいないその部屋には、外からの鶺鴒の鳴き声が小さく響き、春風凪ぐと窓が大仰にガタガタと震えた。 午後の麗らかな陽気に、しかし耳を澄ませてみれば、それ以外にも物音がある。 執務室北西の奥には、木戸に隔てられた部屋がある。広さは八畳。箪笥と蒲団以外何も置かれていないそこは、この鎮守府の長たる提督の臥房である。洋間である執務室から一段の段差越しに廊下が伸び、先にはい草の畳が侘しく敷き詰められていた。 景観は、さながらアパートの一室といったところであったが、この部屋の主が最低限の物しか置かないために生活感は絶無と言っていい。 隅に遠慮がちに敷かれた蒲団は、組み合わせとしては申し分ないはずなのに、どこか烈々と違和感を放っているのだった。 今、まさしくその蒲団に顔を埋め、毛布を手繰る艦娘がいた。蕩けた眼は薄く開き、頬は赤く、息は獣のように荒い。もぞもぞとマーキングするかのように、体全体をなすり付けながら、時々思い出したかのように入り口の方へ視線を向ける。 浜風は提督の不在に、背信による情欲を昂ぶらせていた。半日の休暇は、だがもうすぐ終わるはずであった。 何時彼が帰還して部屋を覗くかも分からない状態で、だがこの羞恥の危機感が、むしろ興奮を促していた。 決して触れる事のできない腹底を熱い疼きがのた打ち回り、鋭敏になった皮膚感覚が触れるもの全てに悦楽を見出す。芳香肺に満ち、 彼に抱きすくめられているかのような錯覚が、妄想をより補強した。嫌悪して止まなかった“ああいった行為”を繰り返してきた彼の、 しかし手練れた指使いや舌や、或いは言葉を想像しては、内股が強張り震えるのだった。 彼女の根は、未だこういった衝動による行為を容認してはいなかった。逃げ道として、今の自分は本来の自分ではないという言い訳 を脳内に用意した上での自慰であった。だから、空想しているのは彼によって懲罰を受ける自分であり、そこに彼女は一種の救いを幻 想しているのである。 普段朗らかに何をされても許してしまうような提督の、蔑みや軽蔑の視線をイメージしては、心内でひたすらに謝り続ける。いかに も無垢な風を装っておいて実はこんなに変態だったんだと、なじられ謗られ、だがそうした想像に顕れる胸の切なさや痛みが甘い悦び だった。ごめんなさい、ごめんなさいと繰り返し胸の内に唱えた文言は、何時からか知らずの間に実際に口から呟き漏れていた。 捗々しく進んだ妄想の果ては、口淫である。約一月前、今考えてみれば気が触れていたとしか思えない行動だったあのフェラチオの、 苦しさや痛みや、彼の熱さ、鼓動。口や喉で感じえた全てのものを思い起こすのだった。 ただ妄想の中では、あの時のように自分からするのではなかった。彼から無理やりに髪を掴まれ、暴力的な肉槍が唇を割り、陵辱さ れるように喉を犯されるのだ。彼女は屈辱と苦痛の罰を欲していた。むしろ痛めつけられる事が至上の欣悦なのである。 未だ、手は毛布を掴んだままであった。彼女は体を触る事さえしなければまだボーダーを越えてはいないと錯謬に認識し、その考え に支配されていた。真面目で性を嫌悪する外面の自身が、情欲に翻弄されたこの様を決して許しはしないのである。 一回でも触れることができたならそれだけで容易に絶頂し、安堵と罪悪感の中で満足を感じるはずであった。この蒲団の香りを嗅ぎ 続けているのも途端、馬鹿馬鹿しくなって、自己嫌悪の念を胸に抱きながら部屋を出る事だってできるはずだ。 それが分かっていても、毛布を握っている掌を矜持がぐっと押さえつけていた。アクリル素材の毛羽立った繊維が、鉤爪状に皮膚を 突き刺しているようだった。狂おしい程にもどかしく、強情がきりきりと胸を締め付ける。 浜風は今一度、扉の方を確認した。視線を向けたとて彼の居場所を知れる訳も無く、耳を澄ませたとて隣の執務室に入ってきたのか さえも分からない。無意味な行動であるしそういった自覚もあったのだが、自身のしようとしていることが余りに倒錯しているから、 確認せずにはいられなかったのだ。 体の熱に促されるまま、彼女は首もとのスカーフに手を掛けた。しゅるという布擦れの音が予想以上に大きく響き、ぎょっとして再 三ドアを見た。理性が引きとめようとするままに、しばらくは固まっていた彼女であったが、とうとう劣情が覚悟を定めると意を決し てボタンにまで指を伸ばす。 露出した胸元を冷えた空気が撫で上げた。完全に開かれ、腕の通されただけになったセーラー服が、背中の中ほどにまでするりと落ち る。白く柔らかな背筋に隆起した肩甲骨の影が映り、荒い息遣いの上下する胸が、下着の中の乳房を僅かに揺らした。 フロントホックにまで手を掛ける。頂が露出するのに未だ抵抗があったから、すぐに毛布を手繰り寄せた。そのまま腹ばいに寝そべ ると押し潰された双丘が厭に苦しく、肘を立てて体を支えた。 ほぼ半裸に近い状態で、凸の字になった蒲団と毛布を抱え込むようにして伏せている。自身の無様が意識され、まさしく性欲とでも 言うべき体の中からの衝動が頽れもした。だのに臓腑の熱さやぬめりや、そういったグロテスクな“何か”の疼きは一向留まる所を知 らず、その厭悪の無様に倣うより他はなかったのだった。 彼女はおずおずと、まるで芋虫が下界を這うように体を揺すり始めた。自重を取り残したかの如く、前後するたび体に遅れて擦られ る、二つの柔らかな珠。ピリピリと火傷傷のような刺激が、桃色の頂を焦れったく凪いだ。絞られた肺が空気を吐き出し、独りでに震え る喉が淫靡の音階を刻んだ。蒲団が余りにも彼を感じさせるから、まるで本人を穢しているかのような錯覚を覚え、胸を浸食する罪悪 感は途端にその速度を増したのだった。 強姦だ。浜風の脳裏にその一言が浮かび出た。これは彼を冒涜し、貶め、代わりに自身を満足たらしめる、即ち強姦に他ならない。 陵辱、強淫。文言が頭をよぎる度に異常の興奮が腹底から沸いてきた。奔放な彼を犯しつくし、もう二度と自分以外を見れないように してやると、ほの暗い情欲が支配の悦を求め始めていた。罪の意識の反面に、獣の欲望が滾っているのだ。窮屈に潰れた谷間を蒸らす 汗が、それを表しているように思われた。 彼女の目尻から雫が零れ落ちた。どれだけ高潔にいようとしても、結局は肉の体には逆らえない。その歴然たる事実、今こうして蒲 団を後ろめたい用途に使っているという事に惨めさを感じていた。漏れ出す声は嗚咽か嬌声か、最早入り混じり区別はなくなっている。 崩壊した理性、顕れた獣性に従うまま、彼女は黒ストッキングの淵へ指を差し込んだ。腰を折り体をくの字に曲げ、ずるずると色白 が外気に触れていった。蜜を溢れさせた秘所は切なげにひくつき、降りてゆく下着との間に透明の橋を渡した。この穢れを、彼に塗り たくる。その欲求は絶対に消化しなければならないものであった。さもなくば狂って切な過ぎて死んでしまうと、彼女は本気でそう信 仰しているのである。 一度高らかに上がった腰が、徐々に蒲団に近づいてゆく。もう頭からは、その後の処理であるとか倫理だとか性欲を押さえ込む思考 は悉く弾かれていた。今、まさしく、刺激への貪欲さを湛えた朱の口が彼とキスしようとする瞬間、 だが、突如として戸が開いた。 「なに、しているんだ?」 平坦の声であった。浜風は硬直し、指の一筋さえまったく動かせなくなっていた。冷水を頭から被されたように、心臓が縮こまり思 考が冷凍され、何もどうする事もできないのである。脳内には虚無が進展する。背中を露わに尻を突き出し、さっきまで穢していた提 督に実際にその姿を見られているのにも関わらず、恥も何もかもが消え落ちていた。当然声など出るわけも無い。不気味に揺れ動かな い心内を、ただ客観に眺めているような感覚で、ただ硬直し続けていた。 「あ、僕は何も見ていないから。ごゆっくり」 そうして、察しの良い彼はクールに踵を返す。悲鳴と、蒲団を打ち据えるぼふ、ぼふという音が漏れ出し始めたのは、それから一分は経った後であった。 2 執務室とこの部屋とを遮る一枚の木戸は、今の浜風にとってまさしく地獄の門と同等のものであった。 幸いにして寝具に汚れはなかった。隅から隅まで執拗に視線を廻らし確認した後、乱れを整え、事をする前の状態にまで完全に復元 した。部屋の隅に消臭スプレーを見つけるや、毛布に細かな水滴の見えるまで吹き付けて、窓を開けると部屋の空気を団扇で遮二無二扇 ぎ続けた。どこにも残滓を残していない事を確認すると急ぎ扉にまで近づいたのだが、ドアノブを握ると恐怖や羞恥が腕の力を悉く抜 きさって、躊躇いの体勢のまま既に五分は過ぎ去っている。言い訳はできず、だからこそどんな顔をして彼と口を聞けばいいのかも分 からなかったのだ。 思えば一ト月前、この部屋で夜を明かした時も似たような心持であった。舌を噛み切りたくなるほどの情けなさや慙愧。蒲団のある 方とは反対の壁に背を付けて、肩膝を抱えて寝ていた彼を視界に入れ、彼女は嗚咽を我慢する事ができなかった。あれだけの事をした のに唯一の寝床を貸し与え、離れた所からただ見守っていた。そう分かった途端に、自身の惨めさを到底許す事ができなくなったのだ った。 もう死ぬしかないと本気で考えた。これ以上彼からの優しさや気遣いを受け取ったなら、完全に矜持が手折れると思った。その行き詰 まった寂寥が涙を溢れさせて、苦しみの喘ぎが過呼吸気味の息に乗った。舌を噛み切ろうと決意し、だが今までこうして生きてしまっ ているのは、それもまた提督の庇護の為である。 あの時、泣きじゃくる声に目を覚ました提督は、まるで病人を献身的に介抱するが如く彼女の頭を撫でたのだった。絶対的な安心と 赦しとを与えられた彼女は、同時に甘えという惰弱を受け入れてしまい、結果的には死ぬに死ねなくなってしまったのだった。より彼 に近づきたいと、より優しくされたいという欲求が胸に甘美の灯を燈した。頭を撫でた彼の筋張った指が名残惜しく思え、そうして気 が付けば獣性と矜持のせめぎ合いに心をやつす日々である。 まだ一ト月前に比べればましだと、浜風は短く溜め息を吐くと意を決してドアノブを回したのだった。午後の日に暖められた空気が、 開いた隙間から溢れた。 提督は所在なさげに執務机に座っていた。彼女の姿を認めるや、 「お土産あるんだけど、食べない?」 手元の紙袋を掲げながらそう言った。 「お土産、ですか?」 「すかのわって知らない? 焼きドーナツなんだけど」 「いえ……」 彼は袋を開けると、中から半透明の長箱を取り出した。こげ茶色の、しっとりとした輪っかが五個ほど連なり、その一つ一つがきち んと小袋に入れられているようだ。 おおよそ、彼がこのまま無かった事にしようとしている事を浜風とて察知していた。それに従うのが得策だしお互いに楽だと分かっ ていながら、だが礼儀という枷を人より重く感じる彼女である。箱を縛る紐を解こうとしている提督を見、果たして恥を忍ぶ事はできなかった。 「あの、提督」 「ん?」 「すみませんでした」 枕詞が、不在の隙にあなたの蒲団を使って自慰をしてしまって、であった。彼からは何も責められていないのに勝手に自身で恥辱を 向い入れ、それがまた惨めに思われた。視界に映る床のカーペットが俄かに霞み、歪んだ。 下げた頭にふわりと手が置かれた。 「はい、これ」 同時に、取り出された焼きドーナツが目の前に差し出される。 あくまで親切を押し通すという態度に、彼女はかっと頬が熱くなるのを感じた。彼からの優しさを感じるたびに何時も自殺衝動に襲 われて、今回も例に漏れず舌を噛み切りたくてならなかった。いっそからかわれた方が気楽であるのに、残酷にも無かった事にされる から罪を清算する機会も失われたのである。 顔を上げ、差し出されたドーナツを受け取る。陰鬱な心緒が負に跳ねたのは、まさにその瞬間であった。 微かではあった。しかし間違えようも無く、彼の服には乳香が、忌まわしい娼婦の香がこびり付いていたのだった。罪悪感に打ちひし がれた心を一瞬にして暗いものが侵蝕する。爆発的な勢いで文句や罵倒が頭を過ぎ去り、怒りが無限に増長しようと胸の底から溢れ出 す。感情のまま口が開こうとした瞬間、だがそれらの激情は萎むのも一瞬であった。 「もう来ないよって挨拶しに行っただけ。何もしていない」 全てを察したらしい提督は、呆れたような笑みを浮かべてそう言ったのだった。怒りに取って代わったのは、気恥ずかしさと例の舌 を噛み切りたい衝動で、しかも悪気の無い彼は更に追い討ちをかけた。 「君は色々とむつかしく考えすぎ」 浜風は羞恥にとうとう顔を上げる事もできず、ただドーナツを口にするだけになった。肩を震わせているらしい提督の様子が何とな く空気に伝わってくると、やっぱりもう死ぬしかないと慙愧の念一色に囚われた。そんな状態では味に意識が向かうわけも無く、彼の おいしいかという問いかけにもただ本心の篭らない頷きを返すだけである。彼女はしばらく、口を開く事さえできなくなった。 3 クレーンの航空誘導灯が、闇夜に埋まった廊下を紅く俄かに彩った。丑三つ時、死んだように眠る鎮守府に息を潜めて歩く浜風は、 薄い青のパジャマを纏い執務室へと向かっていた。 上気している頬が、彼女の目的を黙して語る。昼に生殺しを喰らった彼女は、未だその欲求の発散をできていなかったのだ。触れな いという枷を自身で嵌めてしまった為に、よほど刺激が足りなさ過ぎて満足を得ることなど到底不可能であった。自身の蒲団を使うに は虚しさの寂寞に耐えられず、思い起こされるのは彼の臥房の匂いであった。 思い起こせば、そもそもこの一ヶ月の間に満足を覚えた事など一度も無かった。身体がオルガスムを迎えた事なら幾度かもありはし たが、それが精神的満足に直結するかといえば当然否である。寧ろ、罪悪感と寂寥感とをない交ぜにした感情は、より一層の飢えを現 出させたのだった。 浜風はのぼせた様な心地のまま、とうとう執務室の前にまで辿り着いた。物音絶無の廊下に木戸の軋む音がやたらに響き、それは唯 でさえ高まっていた彼女の心拍をより一層激しくさせた。 灯りの消えた夜の執務室は、しかし大きな窓に月光が吸い込まれ割合明るくなっていた。彼の寝室にまで行く算段であった彼女はだが 戸を閉めてしまうと、足の動きを止めてしまった。この部屋が思っていた以上に見晴らしの良い為に、途端臆病風に吹かれたのだ。最 早このような時刻にこの場にいる時点で大して変態性に差もないのだが、人に見られた時のリスクというものに怯えが足元から湧き出 した。 しかし、帰るには腹底の熱が熱すぎた。逡巡の後、彼女の脳裏に閃いた妥協案は、いかにも生娘の辿り着いた純朴の倒錯である。 彼女は身を屈ませながら部屋の隅まで移動すると、ラックに掛かった提督の帽子を手に取ったのだった。愛おしそうに両手で胸に抱 え、それからおずおずと鼻へ近づける。薫香の吸気肺に満ち、ぼやける思考が更に酔った。匂いをひたすらに嗅ぎ続けながら、一方足は 導かれるようにして執務机に向かう。ちょうど腰丈の角へ到達すると、浜風は跨るようにして陰唇をそこへと押し当てた。 下着と厚いパジャマのアクリル生地越しに、堅く冷ややかなそれを感じた。無意識の内に呼吸が荒くなり、彼の帽子がマスクみたいに 覆っているから音がやたら大きくなった。さながら犬の息づかいと、時折鳥の鳴いたような嬌声が混じり、それは静寂の部屋に木霊す る。腰を振る自身の姿を客観視して自己嫌悪が胸を刺すように痛ませても、興奮は一向冷め遣らない。自分の意思とは関係なく、求め る快楽のままに身体が動く。その内に一番外のパジャマにさえ、しっとりとしたものが染み込みだしたらしかった。 ギシギシと机の軋む音が焦燥を煽った。自身の部屋でしていたよりも数段烈しい刺激に、だが彼女は背反の心持である。即ち、これを 延々続けたいという悦への欲望と、誰かに気が付かれる前に終わらせたいという理性であった。どちらがより強いかは、自明である。 五分は経った後であろうか。もう少しで絶頂する段になって、彼女はつと動きを止めた。大きくなった気が、このまま終わらせた後に 残る思い置きを想起させたのだ。恐らくは熟睡しているであろう提督をたった扉一枚に隔てておいて、まったく関せずに終わるのは些 か勿体無いように思われた。 性の興奮が、彼女の箍を外していた。それは外面の彼女が見たならば目を覆うであろう乱れの自身であった。引き止める理性は余り に弱く、ただただ興奮だけに体を委ねる。浜風はつい昼に訪れた背徳の部屋、その扉に手を掛けたのだった。 寝室の廊下に足を踏み入れた途端、心臓の鼓動がより一段と大きくなったようだった。マラソンの後のような息苦しさが、胸をひた すらに締め付けた。忍び足に歩を進めてゆくと、とうとう視界には彼の寝姿が、蓑虫のような蒲団の膨らみが映り込んだ。 興奮に荒らげられた息を飲み込むように抑えながら、彼女は蒲団のすぐ横にぺたんと腰を下ろした。提督は、まるで彼女のこれから の痴態を見るかのように横向きに眠っていた。当然、起きそうも無いことは分かっていたが、もし目を開けてしまったなら言い逃れはでき ない訳で、そういった後の無さに羞恥がより一層煽られた。 彼女はおずおずと顔を毛布へと近づけた。半ばうずくまる様な格好のまま彼の直接の匂いを嗅ぎ、果たして今までの禁止を尊守する 理性は微塵も残ってはいなかった。体の一番熱い所へ、とうとう独りでに手が動いた。まともな思考回路は焼き切れて、今彼女を動か すのは情欲の獣性だけである。 か細い指がそこへと到達する瞬間、期待の刺激が今まさに背筋を突き抜けようとして、だが微かな気配の揺らぎがぴたりと動きを静 止させた。 受け入れがたい現実であった。彼女は伏せた顔を上げようとしたが、恐怖が万力のように重く圧し掛かっていた。それでも、恐る恐 るに前を見れば、憂懼の予想は的中していたのだった。 怪訝に眇められた彼の眼が、じっとこちらを見据えていた。 恐怖の色が、情欲をさっと塗りつぶしたようだった。一回目の時と違い今度は焦燥の元、否定の言葉が口へと昇った。 「ち、違うんです。これ、は……」 掠れた声音の漏れると同時、意識せぬままに涙が溢れ出してきた。それは情けなさと羞恥の自己嫌悪だった。例の、死にたくなる願 望が胸の中を駆け巡り、咄嗟に窓の方へ視線を向けてしまうほどそれは強烈なものであった。 言葉は続かなかった。事実として、己の欲に促されるまま行為をしようとしていただけである。濡れた下着の冷たさを感じると自身 が醜い獣に思えて、ただただ胸の痛みが辛かった。つい半日前に同じ失敗をしておきながら反省もせずに情欲に呑まれた事が、恥ずか しくてならない。 提督がむくりと起き上がった。それを見、浜風は反射的に立ち上がる。居た堪れなくなった彼女は言葉も無く逃げ出そうと踵を返し、 しかしぐいと引っ張られた手によって盛大にバランスを崩したのだった。 最初、天地が大仰に揺れたために、彼女は自身の体勢を理解する事ができなかった。背中に感じる体温が厭に熱く流れ込んできて、 それが意識されてからようやく、どうやら提督の足元に倒れこんだらしいことを察知した。しかも彼の息づかいがすぐ耳元に聞こえ、筋 張った手がウエストの辺りへ置かれていたから、半ば抱きすくめられているような状態らしく、暗い部屋の中でも分かるほどに頬が紅 へと染まっていった。 「あの……提督?」 五月蝿くなった鼓動が気恥ずかしく、彼女はそれが悟られないように体を離そうとした。だが、ただ置かれているだけだと思われてい た彼の右腕が実はそれなりにかっちりと力の篭っていたために、肩甲骨辺りを触れないようにするのに精一杯で、背筋の中ほどには容 赦なく体の温かみが広がった。 手を掴んでいた左手が蛇のようにするりと動いた。首元、一番上まできっちりと留められたボタンに人差し指が掛かると、一秒もか からずに外される。魔法じみた手付きに感心や納得を覚えた浜風は、だが遅れてようやく事態を飲み込むと反射的にその腕を取ったの だった。 「提督、あの……駄目です! こんなこと……」 制止の言葉に、だが彼が従うわけも無く、腰を固定していた右腕がつとわき腹を撫で上げた。跳ねるように前屈みになった彼女はそ の拍子に手を離してしまい、そして二つ目のボタンも他愛なく外されてしまったのだった。 浜風は露出した鎖骨や胸元を隠そうと、屈んだまま開いた服の端同士を掴んだ。睨みつけるために振り返ろうとした瞬間、だが提督 が密着するように体を近づけたから、首を動かせなくなった。そうして握りこんだ掌には彼の右手が重なって、指の股へそれぞれの指 先が掘るようにして進入した。こそばゆさに耐え切れず握力が溶け出すように消え去って、だが手への愛撫は止まらない。腕の力が無く なったのを確認するかの如く、提督は彼女の指や掌の窪みや手首にまで執拗に指を這わせ、とうとう死んだ蝉が木から落ちるように手が 襟元から剥離すると、すかさず空いていた左手が胸元の露出を高めていった。 上から四段のボタンが解かれた。最早下着以外に二つの丘を隠すものは無く、冷えた部屋の空気に触れて彼女は羞しさの極地にある。 「……もう、許してください」 捨て犬の鳴いたような懇願が、だが無慈悲にも無視をされ、フロントホックの金具をなぞった人差し指が片側の生地を押さえつけた。 器用にも中指と親指で金具そのものを摘み上げると、提督は上へと力が掛かるように手首を回した。縛る圧の消え去ったのを、浜風は 絶望的な心境で感じていた。 解くものを全て解きおえた左手は、腰骨の凸に乗せられた。右腕の人差し指が鎖骨の繋がる肩口の出っ張りをなぞり、そこから段々 と下へと降りる。徐々に徐々に柔らかみの増してゆく身体に、指が沈み込んでいく。とうとう圧される谷間に指の筋全部が消え去って、 手首の辺りが桜色の頂を擦ると、彼女は競り上がる声を我慢する事ができなかった。死にたくなるほどの羞恥に、だがそれも彼からの 愛撫の為と思うと熱は胸底に甘く溶け出す。表に立ち始めた情欲が、抵抗をぱたりとやめさせた。 表面を撫でるだけだった彼の手は、次第に激しさを増していった。指の間に尖った先端が摘み上げられ、掌は零れ落ちんばかりの膨 らみを押した。乳房は彼の動きに従順に蠢き、むず痒い熱が腹に蓄積されるようだった。 左手が下の隙間に侵入して、危機感のようなものは煽られど、それ以上の期待が抵抗をさせなかった。彼の指は遠慮も無くぬめる割 れ目の上端に辿り着き、焦れた直接の刺激は彼女の背中を大仰に跳ねさせた。 余りの背徳に、彼女の頭は沸騰しそうになった。自身の欲望の本懐に提督の手が掛かり、改めて状況の異常さに気が付いたような心地 だった。自身は艦娘であり、彼は提督であり、そして当然今のこれは許されぜる事でありと、一つ一つ確認する度息がきりきりと詰まって ゆく。 窒息しそうなほどに肺が絞られ、しかし彼は容赦も無く淫裂を的確になぞっていた。気を遣っているのか、決して淫靡の穴へは一寸 たりとも進入をせず、ただ塗れそぼる表面を愛撫するだけであった。 快楽の合理に寸分違わぬ、最早機械的とさえ形容できる動きである。ミキサーにかけられた様な思考の中、浜風は限界が近いのを他 人事のように察知した。 体中のあらゆる筋が突っ張って、それはもう痛いとさえ言えるものだった。息が止まり何秒も硬直があった後、がくがくと体の部分 部分が手折れだす。とてつもない疲労感が脱力の極みへと身体を誘い、浜風は提督の胸へと寄りかかった。 犬のように荒い呼吸が、僅かにではあるが時の経つにつれ落ち着いてゆく。提督は抜け出すように体を回し、浜風を自身の蒲団へと 寝そべらせた。 ぼぅと天井を見上げ、胸や腹のこそばゆさを感じる。視線を動かす事さえ億劫になった彼女は、だがどうやら彼が服の乱れを整えて いるらしい事を知った。 「……最後まで、しないんですか?」 うわ言のようにそう聞くと、 「しちゃったらそれこそ問題だよ。……満足した? おやすみ」 提督は彼女の額に手をかざし、前髪を梳くように撫でた。寝ては駄目だと心のどこかが叫んだが、倦怠が瞼を閉ざしてゆく。充足と 飢えとを抱えたままに、意識がふわりと溶け消えた。 寝息を立て始めたのを確認してから、提督はおもむろに立ち上がった。二日酔いみたいに、壁に手をつけながらふらふらと廊下を進 み、執務室への戸をくぐる。開かれた戸の隙間が今度は完全に閉ざされたのを見て、それから彼は盛大に宙に向けて溜め息をついた。 彼女の恋慕を意識して、恐怖と呆れに心が荒ぶ。執務机の椅子に腰掛けると、どっと冷や汗が湧き出して、雫が額に浮き出る感触が 気持ち悪くてならなかった。 彼は倫理であるとか、そういった高尚な理由のために手を出さなかったのではなかった。純情を捧げられるという事への厭悪から、元々 行為を終わらせたくて仕様がなかったのだ。情欲に瞳を揺らがせた彼女の姿は、提督にとっては恐怖の対象でしかなく、しかし保身のための優しさがそれを伝える事をしなかった。 昔から同じ過ちを繰り返し続ける、愚かで矮小な性質である。 その場しのぎの愛撫であった。彼は関係の保持を求めながら、一方で欲求を受け止めはしないのだ。処女は童貞へ純潔を捧げなけれ ばならないと、過去の経験がそう信仰させた。卑下による気遣いではない。保身のための弁解だった。 「なんで僕を好きになった……」 薄明かりの月光に独り言つ。泣き出したいような心緒が、波紋のように微か揺れる。 今回の事で彼女は誤解し、そして何時かの破裂が確定的になった。暫くは平穏になるだろうが、溜まり続ける不審はきっと本質を見 抜かせるはずである。好意から褥に就かせたのではなく、逃避として我慢をしていたのだと。その時、彼の臆病で愚劣な性根が間違え なく彼女に傷を残す。憂鬱がひたすらに延伸し、心をすっぽりと覆ったようだった。 彼は執務机、中段の引き出しに手をかけた。顕れた中身のずっと奥、書類に隠されるように銀と紙の小箱がある。逃避の逃避だと自嘲 しながら、彼はその二つの箱を取り出した。 十重二十重と皺のついた紙箱から一本の巻きタバコを口に咥え、銀箱は上部を展開すると、フロントホイールに指を宛がう。甘い陰 気な煙が立ち上り、彼はつくづく悲しくなった。
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前回の話 南洋の夜空は無数の星の瞬きと青白いほど美しい三日月が暑さを忘れさせるほ ど美しい。 海を渡る風は昼の熱波とは反対に爽やかに涼気を運んでくる。 火照った顔に海風が心地よい。 古いホテルを改修したこの鎮守府にはバルコニーや立派な厨房、果てはプール までついている。 提督執務室はかつてのスイートルームを改装したものらしく、バルコニーが併 設されていた。 古いテーブルの上には本土から遥々やってきた純米酒”那智の滝”。 クリスタルのグラスに注がれた酒が満点の星を映して煌く。 満天下の酒宴。 男と女、二人きり…。 テーブルに肩肘をついて那智はグラスを乾した。 サイドポニーに纏めた黒髪から除く怜悧な顔に朱が射している。 ほぅ、と酒気を帯びた息を吐き出しテーブルの向こうに座る提督に熱っぽい視 線を向ける。 「うむ、やはり及び腰の射撃は駄目だな」 「20.3サンチ砲の散布界、遠距離では厳しいか…」 「そうだ。やはり肉薄攻撃が一番敵に打撃を与えられる」 「いや、それは損害が大きい。航空先制で敵の行足を止めるのが先決だ」 幻想的な夜景には全くそぐわない生臭いというか現実というか、そんな会話が テーブルの上を行きかっていた。 生真面目に返答をする提督の顔はさして酔いは見られない。 夕刻から飲み始めて既に数時間。 一升瓶は既にカラに近い。そのほとんどは那智の体内に消えていったのだが。 しばらく給仕を兼ねて妙高も同席していたのだが、『今日は布団で寝たい』と 一言残してフラフラと自室へと帰って行った。 その後もミリタリー知識爆発で那智は戦術論を提督に吹っかけ続けている。 「93式酸素魚雷の過早爆発も改善しなければ-」 「…那智、そろそろ世もふけた。お開きにしないか?」 珍しく酔いのまわっている那智に提督はやんわりとストップをかけた。 「らりを言う。まだまだ艦隊について話さねばならん」 「それは作戦会議でもできるだろ?今日はもう休みなさい」 席を立った提督は優しく諭して那智の肩に手を置いた。 「……や」 那智は俯いたまま呟いた。 解けばかなりの長髪であるサイドポニーに隠れて表情は見えない。 「ん?どうした那智」 提督は腰を折って顔を覗き込む。 視界の中で那智の顔が急速に近づく。 「んっ、ちゅっ……」 唇に柔らかな感触が触れた。 「ん?んんっ!……那智どうした」 不意打ちのキス。 重なり合うだけの稚拙な接吻。 だが、奇襲を成功させた重巡娘は、とても勝者とは思えない顔をしていた。 伏せた目、下がった眉、今にも泣きだしそうな口元。 寂しげに俯く顔は主人を見送る子犬のように弱弱しげだった。 酒気と羞恥で頬を限界まで赤くしながら那智はか細い声で哭いた。 「…行っちゃやだ。ここにいて」 ワイシャツの裾を掴み涙目で見上げる那智にいつもの怜悧な戦術家の面影はな い。 「どうした?」 片膝をついて那智の目線に自分の目線を合わせる。 しかし、端正な美貌は視線を逃げるように横を向く。 そっと那智の頭に手をやりことさら優しく問う。 「何かあったのか?」 「………」 しばらくの沈黙の後、那智は提督の胸におずおずと縋り付いた。 突然の、というよりも普段の那智からは想像もできない行動に提督は驚きつつ もそっと抱きしめる。 抱きとめながらゆっくりと頭を撫で続ける。 しばらくして那智は口を開いた。 「わ、私には戦の話しか、ない。その……貴様と対等に話せることが」 相変わらず顔は胸につけたまま那智は続ける。 「青葉のように豊富な話題も無く、第六駆逐隊のように無邪気に話すことも出 来ない」 那智の声は照れるように、拗ねるように、甘えるように聞こえた。 「……一緒に居たい。戦場で指揮される艦船としてではなく、私個人として」 那智は顔を上げた。 涼しげな瞳は普段の冷静な輝きとは違う輝きを湛えている。 彼女の奥にあった感情を直線的に語っている。 「貴様が、司令が……あなたが好き」 -言ってしまった。 那智の頭の中は空っぽでいて尚且つ混乱していた。 -好きだ、 -ダメだ私たちは軍人だ軍艦だ、 -でも……… 顔を限界まで赤面させて那智は言葉を続けた。 「だ、だから、その、足柄のマネをして、その、みようかと」 「不器用だな」 「な、何だ、んっ、んんん」 苦笑した顔で提督は言って、那智の抗議を唇で塞いだ。 「ん、ふぅ、はあ……貴様も不器用ではないか」 「そうだな……那智、いいのか」 紅潮した頬の朱は戦闘の時の朱ではない。 熱病に浮かされたように震える唇も潤んで全てを差し出すような瞳も彼女らし くは無かった。 だが、本当の彼女の姿がそこにあった。 「ああ。私を愛してくれ……」 「んっんんんん、お、大きぃ、うあっ」 嬌声が提督の寝室に響いた。 自分が思ったより大きな声をあげてしまって那智は顔を真っ赤にした。 -思ってたよりきつい、 とても結合部は見られないが、自分の秘所が限界近く広がって男を迎えていることはわかる。 真っ白いシーツに広がった黒髪が乱れる。 細く長い手足、柳のような細腰、丸みを帯びたてはいるが引き締まった臀部。 仰向けになっても崩れない双球が腰の律動と同時に跳ねる。 提督の眼下にある裸身は月明かりに照らされて、神秘的でさえある。 戦場で冷静に果断に判断を下す怜悧な姿とはまた違う情熱的な那智の痴態に興奮が高まる。 「あっあっあっあっ、あぅんっ、そこ、いいっ」 限界まで硬度を増した肉槍が那智の奥を突く。 熱いぬかるみが硬い肉にかき回されるたび那智の口から嬌声が漏れる。 「んんんっ、くぅっ、ふあぁぁぁぁぁぁっ」 カリ首が膣の上側を奥から入り口の裏側に引っ搔くと那智はひときわ大きな快感を吐息とともに吐き出した。 「そこっ、すご、いっ!!」 「はあはあはあ、ここか?……どうだっ」 提督は那智の足首を掴みV字に足を股を開く。 同時に自身の腰と那智の腰を密着させ奥を抉るように腰を細かに打ち付ける。 クチュクチュと捏ねる様な水音が結合部から漏れる。 互いの陰毛が擦れあい陰嚢が那智の蟻の門渡りを叩く。 快楽のツボを細かくペニスで擦られて那智はよがり哭く。 「それっ、だ。あふあぁぁぁ、提督ぅっ、ダメだ、イって、しまうっ」 「イッていいよ……んっ、んっ、んっ」 殊更にグリグリと快感のスポットを擦る。 「ひあっ、ダメ、だ、イクぅ、イクイクっ、んんんン~」 那智が右手の人差し指を噛み絶頂に伴う嬌声を押し殺す。 背が弓なりになり体がガクガクと震える。 狭い肉洞の襞一枚一枚が絡むように陰茎を食い締める。 強烈な刺激に耐え、提督は那智の足を下した。 繋がったまま那智の背に手を回して抱きしめる。 そっとキスをすると穏やかに那智が反応を返す。 そのまま緩やかにバードキスを暫く続ける。 「ちゅっ、ちゅ、んちゅっ……司令」 「ん?どうした」 「中で、まだ硬い……」 蕩けた瞳で那智は甘えるように言った。 「イッて、出して欲しい……あなたが欲しい」 「わかった……いくぞ」 那智の体ごと持ち上げ対面座位の姿勢になる。 「うあっ、あはぁぁぁんぅぅ、ふ、深ぃっ」 より深く肉棒が那智の中に刺さる。 抱きしめた那智の体温を全身で感じながら提督は那智を突き上げる。 「那智……熱っ、くっ」 「んあぁぁぁぁぁっ、すごいっ、いいっ」 普段はサイドポニーで纏めている豊かな黒髪を振り乱して那智は悶える。 冷静で物事に動じない那智が、自身の腰の動きに為すがまま翻弄されている。 快感に溺れ、素直に感情を吐露している。 「んっ、那智は、可愛いな」思わずニヤリとしながら耳元で呟いてしまう。 耳朶まで真っ赤に染めた那智が赤子がいやいやとするように首を揺する。 「か、かわいく、なんか、ないっ、だめ、だめだってぇ」 「そんなこと、ないさ……ホラ」 そう意地悪く笑って目の前で揺れる美乳にキスの雨を降らせる。 「んあっ、ちょっ、ダメェっ、んふぅぅぅっ」 不意打ちに那智の顎が上がる。 吸い付くような滑らかな柔肌の唇に心地よい。 いつの間にか那智の上半身は梅が咲いたかのようにキスマークで彩られる。 「キ、キスマーク、残っちゃうからぁ」 「じゃあ、ここならいいのかな」 「ひゃぁっ、あふぅんっ、ふあぁっ、ダメ、びりびりするぅ」 興奮で硬くしこった桜色の先端に吸い付かれて那智はむせび泣く。 舌先で敏感な突飛を舐り乳房に押し込む。 押し返される感触を舌で楽しみ、唇で桜色の突起のコリコリとした弾力をまた楽しむ。 「や、やあっ、乳首、吸っちゃ、ダメぇ」 チュウチュウと乳首を吸い上げると那智は提督の頭を抱えてよがる。 「はぁぁんぅ、もうらめぇ、気持ちいぃぃ」 ガクガクと体を揺らして那智が脱力する。 そのまま重力に任せて那智を横たえる。 「やっやだぁ、司令、しれぃ、ぎゅって、ぎゅってぇ」 暫く荒い息をついていた那智だが、胸にあった温もりが無くなって急に不安になったのか両手を出して抱擁をねだる。 「司令、きす、きっすして、ん、んちゅ、ちゅぷ、んう」 愛欲全開で己を求める姿に提督の肉棒が硬さを増し、衝動が律動を要求する。 「んっ、はぁはぁ…那智、いくぞ」 辛抱たまらなくなった提督はラストスパートに向けて抽送を始める。 がっちりと腰を抱え、腰を激しく打ち付ける。 「すごっ、すごいっ、つよっ、いぃぃっ、待っ、て」 「くっ、すまん、止められないっ」 那智が眉間に皺を寄せて弱弱しげに乱れる姿が提督の加虐心に火をつける。 -この娘を俺のものにしたい、 -畜生、結局は地位を利用して艦娘達をいいようにしてるだけじゃないか。 相反する感情が心の奥底で渦巻くがそれを上回る原初の欲求が体を支配する。 「あっあっぁっあっあっぁっ、あはぁぁぁんっ」 抽挿と同時に美乳が上下に揺れる。 じゅぶじゅぶと結合部から淫靡な音が漏れる。 未だ硬さを残した膣口が丸く目いっぱいに広がりペニスを食い締める。 充血した陰核が首をもたげ、性器がメスの本能にざわめいている事を示す。 「くっ、那智、出る、よ」 「んんぅっ、だしてぇ、そのままきてぇ」 両足を提督の腰に絡め、那智は息も絶え絶えながら言った。 「あなたを、ちょうだいっ、あなたを刻んでぇっ」 一際強烈にペニスが那智の奥に打ち込まれる。 直後、提督の背筋を電流が走る。 「ぐっ、出るっ!」 「熱っ、熱いっ、出てるぅ、あはぁぁぁん」 那智の最奥に熱い迸りが叩き付けられる。 「いくっイクぅっ、うぅぅっ、あぁぁぁぁぁっ」 剛直の胴震い、膣内を満たしていく熱い生命の元を感じて那智も二度目の絶頂を迎える。 膣壁が陰茎に残った精液を絞り出すように収縮する。 トロリと結合部から白濁が滲み出す。 「はあはあはあ、那智……」 脱力が全身を襲い、提督は倒れこみ那智の胸に顔を埋める。 鼻孔を那智の匂いが満たす。 そっと那智の手が提督の頭を抱く。 暫くして那智が口を開いた。 「……これで、私もあなたのものだ」 そっと顔を上げるとすっかり険の取れた顔の那智がいた。 「心置きなく戦地に行ける……」 すっかり悟りを開いたような那智の物言いに提督は体を起こして那智の顔を覗き込む。 「おい、変な物言いは止せ。まるで-」 「安心しろ」 まるで遺言を残すかのような那智の言葉に抗議の声をあげる提督を那智は微笑みながら遮った。 「沈むつもりは無い。帰ってくる意味がここにできたから」 そう言って提督に甘えるように抱きつく。 「七生報国、何度でも私は死地から帰ってくる。だが、今度報いるのは大八州ではない」 頬を赤らめた那智の顔が提督に近づく。 ちゅっ、と触れる様なキスをすると那智はもじもじと視線を外す。 「だ、大好きなあなたの為に……」 「那智……」 いつも怜悧な艦娘の”娘”の部分を感じて提督は胸がいっぱいになった。 -そうだ。この娘達をこの港に必ず帰って来させるのが俺の仕事なんだ、 世界の海を蹂躙する深海棲艦。 迎え撃つは連合艦隊の魂を受け継ぐ戦乙女、艦娘。 いつ果てるとも無い戦い。 それは戦船として生まれてしまった彼女達の宿命。 ならば、俺が港になろう。 彼女達が喜んで帰ってくる港に。 殊更、にっこりと優しく笑い那智の体を抱きしめる。 暖かな提督の胸に体を預けた娘はやがて安堵の寝息を立て始める。 いつしか男も甘美な眠りに落ちていった。 …… ……… ………… 「ひっ、いやぁぁぁぁぁっ!!!!!」 翌朝、鎮守府を貫く大きな悲鳴で那智は目を覚ました。 寝室の入り口にセミロングボブの艦娘が顔を手で覆って腰を抜かしている。 もっとも指の間から、大きな目を更に大きく見開いて事が見えているのだが。 「んん?羽黒か。ああ、すまん。もう起床時か………うわぁぁぁぁぁ!!!」 今度は那智の声が鎮守府に響いた。 裸の自分。しかも体には乳房を中心に無数のキスマーク。 横には裸の提督。しかも男の生理現象で股間は絶賛自己主張中。 常識的に考えて、他人に、まして姉妹に見せていい姿ではない。 あたふたと布団をかき集め、自分と未だ夢の中の幸せな男のおっ立ったナニを隠しながら那智は声の限り叫んだ。 「見ないで。見ないで!!」
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〓編集中〓 基本的なゲームの流れStep1:『序層 奈落辺獄』クリアStep1で解放される要素 Step2:ストーリーモードクリアStep2で解放される要素 ゲストキャラクターについて 武器について Step3:未踏域攻略 Step4:イベント参加 Step5:強敵撃破 Step6:煉獄の門参加 他にもやっておいた方が良いこと 基本的なゲームの流れ Step1:『序層 奈落辺獄』クリア チュートリアルエリアとなります。 クロニクルの説明やゲーム内の重要な要素(運命の選択など)が説明されています。 今後のストーリーの根幹に関わる部分も多々含まれていますので、できればスキップせずに視聴することをお勧めします。 その他、武器の装備方法やアビリティパネルの開放方法が説明されます。 Step1で解放される要素 武器の装備 アビリティパネルによるアビリティ習得 Step2:ストーリーモードクリア 解放されている界層(第一~第四 2022.07.03時点)すべてをクリアします。 途中いくつかの要素が解放されます。 また、各界層の途中でその界層に対応したゲストキャラクターが参戦します。 Step2で解放される要素 ゲストキャラクター 武器の限界突破 武器の強化 武器の分解 ゲストキャラクターについて 第一界層途中よりゲストキャラクターが参戦します。 ゲストキャラクターは5人目のメンバーとして戦闘に参加し、プレイヤーが操作することができます。 ゲストキャラクターに可能な操作は戦闘時の操作・アビリティパネルの開放となります(ゲストキャラクターの編成操作・武器の変更はできません)。 それぞれのゲストキャラクターは参戦するステージが決まっており、編成画面にて編成する事ができません(対応するステージでは自動的にゲスト枠に編成されます)。 各界層において参加するゲストキャラクターについてはこちら。 注:ネタバレあり ⇒運命の選択キャラ評価 武器について ストーリーモードでは星1から星3までの武器がドロップします。 序盤は装備Lvの制限のため星1武器しか装備できませんが、キャラクターのレベルが上昇するに伴いより強力な武器を装備できるようになります。 2022年7月29日のアップデートより、武器の「装備可能Lv」が撤廃されました。現在はキャラクターのレベルに関係なく武器を装備できるようになっています。 武器のランクについて 武器にはキャラクター同様星1から星5まで(2022.07.06時点)のランクが存在します。 基本的には星の大きな武器が強力な武器となります。 ※ 武器のランクは武器の背景の色で判別ができます。 [強い] 星5 赤 星4 金 星3 緑 星2 青 星1 黒 [弱い] 武器のグレードについて 武器には星によるランク以外にグレードと呼ばれる分類が存在します。 グレードは「G」から「S」まで存在し「A」に近いほど強力な武器となり、「S」が最高のグレードになります。 [強い] S A B C D E F G [弱い] 武器の選択について 装備する武器の選択は基本的に ①よりランクの高い(星の大きな)武器 ②①の中で最もグレードの高い武器 の順に選択することをお勧めします。 厳密には付与されるオプションの有用性であったり、手持ち武器のランク差によって最適解が異なる事もありますが、慣れるまでは上記の順に選択する事で問題ありません。 武器の限界突破について 武器は同じ種類・ランクの武器を合成する事で5回まで限界突破することが可能です。 限界突破することにより武器の基礎攻撃力が上昇し、対応する界層におけるダメージボーナスを得ることができます。 また、限界突破する事で武器の最大強化値も上昇します。 武器の強化について ストーリー中盤までは特に武器の強化は必要ありません。 しかし、一部のミッションで武器の強化を要求されるのである程度の強化は進めた方が良いです。 強化は+の数値が増えるほど要求される金額・素材が増えるので序盤は薄く広く強化する方針で進めましょう。 例:5キャラ分の装備を+3まで強化(合計15回強化できるので訓練ミッションの武器強化条件を達成できます) また、終盤以降星2以下の武器を使用することはほぼありませんので、できれば星3の武器を強化するのが理想です。 【豆知識】 強化した武器を他の武器を他の武器の限界突破に使用した場合、強化値は限界突破した武器に引き継がれます。 強化後により強力な(グレードの高い、オプションが優秀)武器を入手した場合も既に強化した強化値は無駄になりません。 メンバーが装備可能な星3武器を入手したらすぐに強化して問題ありません。 武器の分解 不要となった武器を分解する事で武器強化用の素材を入手することができます。 分解した武器は消滅します。 【分解による入手できるアイテム】 星1・星2武器:蒼石 星3武器:翠石 星4武器:赤石 星5武器:分解不可 Step3:未踏域攻略 各界層のシナリオをクリアすると対応する界層の未踏域ダンジョンが解放されます。 未踏域ではステージに何らかの属性が設定されており、ステージに設定された物と同じ属性の付与された武器がドロップします。 属性付きの武器は各種イベントや蝕で必要となります。 また、未踏域には表層・中層・深層の三階層が設定されており、層が下になるほど敵が強力となりますが、ドロップする武器の品質も高くなります。 各層の最後にはボスモンスターが登場し、次の層へ進むためにはこのボスモンスターを討伐する必要があります。 未踏域では各ステージに属性が設定されている為、有利属性のキャラクターを中心に編成します。 例:第1界層の火の腔洞は火属性の敵が出現するため、水属性のキャラクターに水属性の武器を装備させて編成する。 有利属性の武器を持っていない時は?不利属性の武器でなければ問題ありません。 【未踏域における属性情報】 界層 ステージ エリア属性 ドロップ 有利属性 不利属性 第1界層 火の腔洞 火属性 火属性 水属性 風属性 風の腔洞 風属性 風属性 火属性 土属性 土の蹄辺 土属性 -- 風属性 水属性 第2階層 土の腔洞 土属性 土属性 風属性 水属性 水の腔洞 水属性 水属性 土属性 火属性 火の蹄辺 火属性 -- 水属性 風属性 第3界層 火の腔洞 火属性 火属性 水属性 風属性 風の腔洞 風属性 風属性 火属性 土属性 土の蹄辺 土属性 -- 風属性 水属性 第4階層 土の腔洞 土属性 土属性 風属性 水属性 水の腔洞 水属性 水属性 土属性 火属性 火の蹄辺 火属性 -- 水属性 風属性 Step4:イベント参加 定期的に開催されるイベントに参加します。 イベントでは基本的に有利な属性が設定されており、各属性のキャラクターに同一属性の武器を装備させて挑むのが基本となります。 またイベントには界層特効が付くことがあるので、どの界層の属性武器も揃えておくのがおすすめです。 開催されている主なイベント 狭間からの救助要請:薬草が落ちていない、ダメージが引き継がれるなどいつもとは違う特別なダンジョンを周回するイベント。途中で全滅すると他プレイヤーに対して救助要請を出すことができます。イベント報酬として獲得できる精霊は蝕イベントで特効を発揮します。 水晶遺跡からの脱出:制限時間内にダンジョンから脱出することを目的としたタイムアタックイベント。主に範囲攻撃持ちが輝く。ダンジョン内に落ちている魔結晶のかけらを集めると、交換所でアイテムと交換できます。 世界ノ終わり 蝕の波:主に使徒と呼ばれる強力な敵を他プレイヤーと協力しながら倒すレイドイベント。魔人キャラクターが配布されます。魔人キャラクターは最大星4まで覚醒可能。魔人キャラクターの宿星や魔具などが貰えるので、まずは「根源の枝」討伐(尖兵を50体倒す)を目指しましょう。 Step5:強敵撃破 黒化種と呼ばれる強敵に挑みます。 Step6:煉獄の門参加 2022年9月6日のアップデートにて実装された新モードになります。 参加条件:第2界層 最終話クリア(2022/12現在) 専用APを消費して挑めるコンテンツで、各曜日ごとに変わる敵に対して与えたダメージでランキングが決まります。全滅や撤退をしても、その時点までのスコアで報酬を獲得できるので、最初のうちは気軽に挑戦してみるのがおすすめです。 慣れてきたらアビリティパネルや武器の構成などを色々と試してハイスコアを目指しましょう! ※曜日の切り替わりは「0 00」に行われるので注意! 与えたダメージに応じて撃退勲章というアイテムが入手でき、さだめの星屑や魔具などと交換できます。 またバトル毎に貰える報酬とは別に、シーズンごとのランキング結果により貰える報酬もあります。 またシーズン3〜4ではミンミン(アナザー)の宿星が報酬として配布されています。 他にもやっておいた方が良いこと ここからは気づいたらやっておくと良いことになります。 無理してやることではないので、頭の片隅に入れつつどんどん進めてみてください。 外伝「精霊の進化」クリア 序章クリア後にワールドクエスト「パルマ特例区」に追加される外伝ストーリーです。クリア報酬で星4精霊「ミリス」と最終進化まで必要な分のモノリスが入手可能です。 ミリスは槌キャラに装備できる強力な精霊なので持っておくと便利です。 星3精霊「グロム」をレベル15にする 雷鳴の精霊グロムは、色んなガチャでよく出てくる割に優秀な効果を持っているので、レベル15にして加護効果を開放するのがおすすめです。 星3精霊はレベル15にすると加護効果がつくようになり、パーティに編成することができます。グロムの加護効果の目玉は「先頭キャラクターの腕力を44上げる」というもの。単純に火力が上がるのでかなり便利です。 とはいえ序盤は精霊の加護がなくても全然いけます。ただ最初のうちから隊員に装備させるなどしてレベリングしておくとイベントの時などに便利なので、精霊に困ったらとりあえず装備させてみてください。 画質の設定 設定→システム→スペック切り替え 軽量、標準、高画質の3つから設定できます。 バトルのシステム上ファーストアタックが重要になるので、カクカクしてるかも?と思ったら設定の変更をしてみてください。 (インストール時に自動で設定されるので問題なければそのままでも◎) 地上の物語をクリアする 地上の物語をクリアすることでエクストラアビリティが開放されます。(アビリティパネルの一番右、EXのタブ) キャラクターによって腕力や素早さなどの能力値が少し上がるので、クリアしておくと強化にもなります。あと楽しい。 ワールドクエスト画面の右下にあるクエスト一覧をタップして、地上の物語というタブを選択すると未消化の地上の物語一覧が出てきます。 また蝕イベントで配布される魔人キャラクターは、「シンクロアビリティ」という特別なEXアビリティを所持しています。魔人キャラクターと元のキャラクターどちらにも効果があるアビリティなので開放しておくのがおすすめです。 スキップチケットでレベリング 一度ダンジョンを星3クリアすると以降はスキップチケットを使用してクリアすることができます。 スキップチケット使用時は必ずクリアできるので、戦力の高いパーティで攻略→レベルの低いキャラを編成してスキチケレベリングというように活用できます。スキップチケットはイベントやログインボーナスなどで入手できます。 運命の選択の心の準備 大事。選択はやり直せないので心の準備をして挑みましょう。
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72 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/11/30(土) 17 57 29.48 ID JICXscTV 翔鶴と提督のセックスを目撃してしまった加賀。しかもなんと提督は翔鶴のあそこを舐めていたのだ! あまりの屈辱 大切な提督を汚されたかのような感覚に加賀は歪んでゆき、実は提督は私としたいのを我慢するために翔鶴とまぐわっているのだという自分勝手な妄想までするようになる。 五航戦のくせに……五航戦のくせに…… そう呟き続ける彼女の瞳は殺意にも似た暗い感情を湛えていた…… そしてついに逆レイプするのだがそこに翔鶴が現れて世にも恐ろしい修羅場が発生する話が読みたい 197 :名無しさん@ピンキー :sage :2013/12/03(火) 16 46 20.76 (p)ID OfFbebD6(4) 72俺にはこれが限界 事はつい先ほど、装備の修繕と整備を終えた私はその報告をするため提督のいらっしゃる司令室に向いました。 軽くドアにノックをしましたが反応がなく留守かと思いましたが中からは声が。 そっとドアを開き中を見ると信じられない光景が広がっていました 五航戦の翔鶴と提督の性行為の現場。互いに愛おしそうに口付けをし提督は彼女の乳房を揉みしだき、彼女は提督の性器を愛おしそうに撫でそして… 弾かれるようにその場を離れ気が付くと便所で嘔吐していました。 修繕前に提督が支給してくれたアイスや赤城さんと食べた夕食、それらがぐちゃぐちゃとなり口から吐き出されてゆく。 「はぁ、はぁ…おえっ!」 もう吐き出すものが無くなり荒い呼吸を整えながら自室へ向かいます 何故?何故提督は私でなく翔鶴を抱いている?私は彼女や赤城さんが着任するずっと前から提督の補佐や戦果を上げていたのに?何故? 確かに私は感情を表現するのは苦手だけれど出来る限りの好意は伝えていたはずなのに何故? なのに何故何故何故何故何故何故何故? グルグルと思考が歪みループして、底無しの疑問が渦巻く 「そうか…」 私は第一艦隊の中核…当然激戦に身を落とす。そんな私を求めるなど優しい彼は出来ない。だからあの子の色香に惑わされたに違いない。そうよ、そうに決まっているわ だったら彼を振り向かせるには簡単 「失礼します」 もう一度司令室のドアを叩く。 「入れ」 今度は返事が返ってきた。中にはいりあの子の不在を確かめる 「修繕の終了の報告を」 いつもの声色、いつもの加賀を演じる 「今日もお疲れ様。明日は休みだ、ゆっくり…」 私を労う言葉を余所に私は服をはだけ袴を脱ぐ 「かっ、加賀!?何を!」 「提督、溜まっているのなら私がいつでもお相手します」 驚きの色を隠せない提督でしたがすぐに私の方に近づいて来ました。あぁこれで私は提督を… 「女性が易々と男に肌を見せるものじゃない」 フサァと提督の上着が私の肩に掛けられる 「どうして」「ん?」「どうして!」 体重を込めて力一杯提督を押す。不意を突いたのもあり彼は床に倒れ馬乗りになる。そのままズボンのチャックを開き彼の陰部を扱く 「加賀っやめ、っ!」 熱い精が飛び出し私の手と彼を汚す。 「大丈夫よ、提督」 未だ萎えず仰角を保つそれを扱きながら私の性器にあてる。 「やめ…」 制止を無視し彼のを受け入れる。太く堅く熱いそれが私の肉を押し退け結合部からは出血する 精子やカウパー液、私のも興奮で多少は濡れているとはいえ十分な訳が無く凄まじい痛みが体中に走る 初めての性好意を身を裂く様な痛みだという例えばあながち間違いではない 「っつ!」「加賀、抜け!血が出てるじゃないか!」 こんな事をした私を気遣うなんてやはり彼は優しい。だがその優しさを独り占めにしたあの子への嫉妬か怒りか、混ざりあいドロリとした感情が私の腰を振る 私の血すら潤滑油にし彼を貪る。痛みが次第に快楽になり水音が激しくなる 「っ、で、出るっ!」 どぷりと精が吐き出され私を満たしてゆく 「分かった?私が貴方の性欲を処理するから」 馬乗りのまま彼に言う 「だから…」「加賀、すまない。俺は翔鶴の事が」 その一言に私の中の何かが切れた 彼の首に手を当て締めあげる 「何故何故何故何故!」 提督は行為のあとで力の入らない手で抗う。 「何故私じゃなく五航戦のっ!翔鶴なの!!」 一層の力が入った瞬間、横からの衝撃で私は弾かれる 「加賀さん!貴女何をしているの!」 呼吸の荒い提督を支え此方を睨み付ける翔鶴。その顔を見て私は子供のように泣きじゃくった あれから二週間。私は別の鎮守府へ転属となった。 提督に追い出された訳ではない。私自ら申し出た。 別れを惜しみ、中には泣き出す駆逐艦もいたがそれぞれに別れを告げる 最後に提督に、傍らには翔鶴が怒りか哀れみか分からない顔を向けている 「お世話になりました」 一礼しそのまま迎えの車にのる なにかを言えるわけもない だが私の存在は彼の心に住み着いただろう 小さくなる鎮守府を横目に私は下腹部を撫でるのだった